いち。
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ではあるが、とりあえず一番気になった事を口にしてみる。だってそうでしょ。これだけ怒られて殴られて、それじゃあ目の前のこの子はなんだって話だ。
「はわわぁ? 聞いていないのですか? 貴様、どこまで間が抜けて───いや、軍部がボカしたの? それにしたってなんの意味も……ま、どうでもいいのです」
彼女は心底バカにしきった目つきでこちらを睨みつけてから表情を一変させ、
「電は、暁型4番艦──駆逐艦『電』なのです。
貴様の秘書艦として働きますので、これからはどうぞよろしく」
こぼれんばかりの笑みで、そう言い切った。
私はそれに対し、
「えぇと、聞きたい事や分からない事が山ほどあるんだけど」
「なんでも訊いていいですよ、司令官さん」
「うん、じゃあひとついいかな」
とりあえず優先順位を付けてみた結果、言いたい事を言う事にした。
「秘書官チェンジできない?」
「同じ台詞をもう一度口にしたくなったら、その小奇麗な首から上が消えてなくなるところを想像するといいなのです」
ダメっぽい。
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