提督、驚く
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「ふわぁっ………平和すぎるって言うのも考えものだなぁ」
「提督、まだ書類は一枚残っています。最後なのですから頑張って下さい」
「はいはい……んでこれは……うん、ポンッとな」
肺炎から復活した大佐は何時も通りの業務に戻る事になった。因みに今日の秘書艦は大和である。最後の書類に判子を押して最後の書類を終わらせると肩をバキバキと鳴らしながら身体をぐだっ〜とさせる。
「提督、だらしないですよ?この鎮守府の主なのですからもっと相応しい格好をして下さい」
「でもさ〜私だって朝から6時間ぐらいぶっ続けで仕事してれば疲れるよ。少し休ませてよ〜
」
「ですが来客が来た際にこのようなお姿を見られてしまったらお恥ずかしいですよ?」
「あ〜……でも来客なら事前連絡あるっしょ?」
まあ提督の言う事も一理あるのかもしれないが、大和としては上の者がキッチリしなければ下に示しが付かない。それを言いたいのだろう。そんな時、執務室の扉をノックする音がした。
「提督、響だ。提督に会いたいという人をお連れした」
「会いたい人?誰だろう、来客の予定は無かった筈だけど……まあいいや入ってもらって」
「ハラショー、入ってください」
駆逐艦の響が扉を開け会いたい人が中へ入ってきた。入ってきた男に大和がまず抱いた思考はデカイっということだ。自分達の提督も背は高い方だ、180程の身長だが入ってきた男はそれ以上にデカイ、目測でも10センチ以上は大きいと感じる。そして色白な彼とは対照的に浅黒い肌、荒々しさを感じさせる顔を両断するように刻まれている一本の傷、かなり威圧されるような印象を受ける。そして、彼を見た大佐は目を限界まで見開き、席を立ち上がった。
「ななななななんでここに!?というか連絡も無しに!?」
「私なりのサプライズっという奴だ」
「サプライズ過ぎますよ!!」
脱げ掛かっている帽子を被りなおして頭に如何にも怒っていますというマークを浮かべて詰め寄る大佐、それに対して悪かったと詫びる男。同じ執務室のいる大和には何かなんだか理解出来ない。
「えっと、提督?そちらの方は一体……」
「え?ああそうか、大和たちは私とこの人の関係性を話した事無かったな」
こほんと咳払いをしてから言葉を紡ぐ。
「この人は私がお世話になった人でね、私がこうして大佐になれているのもこの人のお陰なんだ。そして、私の上司様でもある中将さんだ」
「っと言う訳だ、今紹介に預かった中将の正樹だ。宜しくな、大和」
「え、ええええええええええええ!!!??中将ぉぉおおおおおおおお!!!!???」
「にしてもどったんです中将、貴方も自分の鎮守府での仕事があるんじゃないんですか?」
「まあな。だが今回は仕事でな、お前がヲ級を自分の鎮守府に迎え入れたという
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