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亡命編 銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
第百三十二話 要塞攻略案
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れが出るのも事実。反乱など起こした馬鹿共を絞め殺してやりたい思いだ。
「もちろんその辺りの事情は宇宙艦隊も分かっております。第三案を採るのは最後の手段です。攻略には第一案、第二案を優先して使用します」
「……」
「成功率が高いのは第一案ですがイゼルローン要塞の損傷が酷いのも第一案です。第二案はイゼルローン要塞の損傷は比較的軽微に済みますが作戦の成功率は第一案に比べれば格段に落ちます。同盟も一度要塞内部に兵を送り込んだ事が有りますが要塞制圧に失敗、撤退しました」
沈痛と言って良いミューゼルの口調に皆が顔を顰めた。ただ落せというなら難しくは有るまい。だが出来るだけ損害を少なくという条件が付けばとてつもなく難しくなる。オフレッサーもミューゼルも表情が厳しい。無理難題を押付けられている、そう思っているのだろう。
「これ以上宇宙艦隊に注文を付けるのは彼らの手足を縛る様なものではないかな。宇宙艦隊は状況を良く理解している様だ。彼らの判断に任せるべきだと思うが? 攻略案のどれを使用するかはイゼルローン回廊に行ってみなければ分からぬという事も有ろう」
「……」
わしの言葉に皆が渋々ながら頷いた。オフレッサー、ミューゼルの二人の表情が少し和らいだ。
ガイエスブルク要塞の改修に三月はかかる。その間に状況が変わるという事も有り得るだろう。反乱を起こした馬鹿共が反省して降伏する、又は伝染病で全員死んでしまうとかだ。ヴァレンシュタインに呪い殺させるという手も有るな、頼んでみるか。現実逃避かな、それとも名案か、呪殺料は一億帝国マルク、そんなところだろう。誰が反乱の首謀者か、確認しておくか……。
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