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神からのお知らせ

[2]次話
遠くから声が聞こえた。
夢の中なのか。なんだかふわふわした感じで
聞こえた


「みなさん明けましておめでとうございます。」

(・・・・・そうか、今日は元旦だ。)


「ここでみなさんにお知らせがあります。この日本は今年1年間、私が神となりました。」

(・・・・・神?)


「みなさんはこの1年、生きる意味を持って生きてください。」

(・・・・・え?どうゆうこと?)


「もし、生きる意味をなくしたものは・・・私からの制裁があります。ではみなさん、素敵な1年を!!」









そして俺はハッと目を覚ました。

テレビではお正月の特番が流れていた。


「あら晃、もう起きたの?おはよう。明けましておめでとう。」

いつもと変わらない母さんがそこにはいて、なんだ、ただの夢だったのか。
そう思って

「明けましておめでとう。」

俺はそう返した。









冬休みが終わった始業式。

俺はいつもと変わらず友達の一哉と登校した。

「あーきーらー!なあ、聞いてくれよ〜昨日凜花かがさーあー」

「お前、またその話かよ(笑)いい加減仲良くしろよな(笑)」


凜花とは一哉の彼女。いつも喧嘩ばかりでその話を聞いてる。

いつもと変わらない会話。いつもと変わらない風景。


そうして新学期が始まると思っていた。








体育館で始業式をしていると一哉が

「なあ晃、お前さどんな初夢みた?笑」

「は、お前なんだよ急に(笑)」

「いやさ、変な夢見たんだよ。」


一哉は夢の話をし始めた。


「どこからかさ、声がすんだよ。今年1年間、生きる意味を持って生きろって。」

「・・・え??」
俺は驚いた。一哉も同じ夢を見ていた。

「神とかゆうやつがさ、そういうんだよ。」

同じだ。まったく同じの夢を見ていたんだ。


不思議に思った俺は、他のやつにも聞いてみた。
みんな、同じだった。俺と、同じ夢を見ていたんだ。






これは偶然なのか?

いや、偶然にしてはあまりにも同じすぎる。









俺はまだ知らなかった。



神の恐ろしさを


[2]次話


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