コードギアスR2
0667話
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「……ん? レモン? コーネリア? マリュー? スレイ?」
朝、目を覚ましつつ、いつものように俺と同じベッドで眠っている恋人達の姿を探し……俺の手は空を切る。
……4人共もう起きてるのか? 半ば寝ぼけながら柔らかく滑らかな肌に触れようとして、壁か何かに手が当たり……壁!?
それを意識した瞬間、急速に思考が研ぎ澄まされていく。
少なくても今俺がいるのはホワイトスターにある俺の家ではない。俺の家の寝室にあるベッドは部屋の半分以上を占める程に巨大なベッドで、手が壁にぶつかるような事はまず無いのだから。そして何よりも……
「物騒だな」
ベッドの真横に座りながら俺へと銃口を向けている男へと視線を向けてそう告げる。
「ふんっ、この状況で慌てもしないか。しかもその歳で何人の女と付き合ってやがるんだ?」
軽口を叩きつつも、俺へと向けられている銃口はピクリとも動かない。その構えや身のこなしからして、かなり高度な訓練を受けた男であるのは間違いないだろう。
強面のその顔を見ながら考える。だが、その歳? 混沌精霊となって不老となった今の俺の外見なら、確かに目の前で銃を構えている男よりは若くみえるんだろう。だが、その歳と呼ばれるような年齢ではない。
そう判断し、上半身を起こそうとして気が付く。ベッドに固定されている? 一応手足は自由に動かせるようになってはいるが、胴体は幾重にも何らかのベルトのような物でベッドへと括り付けられていた。
「……おい、これはどういう事だ?」
昨夜スレイに口移しで酒を飲まされてからの記憶が無いのは、既に何度か経験した事があるのだから問題は無い。だが、これまでなら翌朝には自分の部屋のベッドで起きていた筈だ。それなのに何故今日に限って全く見知らぬ場所にいる? それもこうして縛り付けられて。
「どういう事だも何も、まずは俺の方が聞きたいね。お前の名前は?」
「人に名前を聞く時は自分から名乗るのが礼儀じゃないか?」
「はっ! 手前みたいな得体の知れない奴に礼儀も何もあったもんじゃないがな。だが、そうだな。お前が名乗ったら教えてやってもいいぞ」
銃口を向けながら言う台詞じゃないよな、それ。
けどまぁ、俺の事を知らないとなるとSEED世界とギアス世界、あるいはOGs世界の者では無いのだろう。最も可能性が高いのは、俺が表に出ていないネギま世界か。更に言えば銃を使っているのを見ると、魔法サイドではなく科学サイドの人間。いやまぁ、龍宮のように好んで銃を使っているという可能性もあるが……俺の横にいる男からは魔法の匂いというものを感じられない。そうなると、恐らくは火星のテラフォーミング作業に反対するか、雪広財閥や那波重工に恨みのある存在か。
「シャドウミラー代表、アクセル・ア
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