コードギアスR2
0667話
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「ちょっ、ロイドさん! すいません、アクセルさん。私はこれで」
「ああ。お守りを頑張ってくれ」
「私は技術者としてシャドウミラーに入ったのであって、決してお守りとして入った訳じゃありません! あ、ちょっと、ロイドさんそっちに行っちゃ駄目です!」
フラフラしながらナタルやレイと一緒に家族の団らんをしているムウ達の方へと向かっていったロイド。セシルが素早く頭をさげてその後を追っていく。
「……また賑やかな面子が入ったようだね」
そう言いながら俺へと近づいて来たのは、パーティ会場だというのに……いや、だからこそか。とにかくコーヒーの入ったカップを片手に上機嫌でその香りを楽しむフェイトだった。
「お前がこっちに来るってのは珍しいな」
「確かにね。ただ、一応君は僕の上司的な扱いだろう? なら火星のテラフォーミングの様子を報告しておくのもいいと思ってね。……それに、ギアス世界とか言ったっけ? 向こうの世界のコーヒーも気になるし」
絶対そっちが本命で、報告の方はついでというか口実だろ。
まぁ、取りあえずコーヒーを宛がっておけば文句は無いんだから、うるさくは言わないが。
「おい、アクセル! どうせパーティを開くのなら、和食を用意しないか、和食を!」
「あああ、マスター。折角招待されたのですから余り無茶を言われては……すいません、アクセルさん」
こっちもこっちで、どこから聞きつけたのかエヴァが顔を出して茶々丸と共にパーティに参加していた。登校地獄の呪いが解け、それでも近右衛門に頼まれて――更に言えば、ゲートがあるのが麻帆良だという理由もあって――高校へと進学する事になったエヴァだが、その性格は以前と変わらない。
「和食というか、一応寿司ならあるけどな。それよりお前もはしゃぎ過ぎるなよ。明日は学校があるんだろう?」
「ふんっ、あの程度の授業はどうとでもなる。それよりも寿司があるのか。よし。茶々丸、まずはマグロの赤身だ」
「はい。ではこの辺で失礼します。アクセルさんもお料理は野菜を中心にバランス良く食べて下さいね」
ペコペコと頭を下げて去って行った茶々丸と、その前を歩いているエヴァを見送る。
「あれが闇の福音とはね。全く、時代も変われば変わるものだとつくづく思うよ」
「……そうだな。俺と敵対していたお前がコーヒーを飲んでゆっくりしているのを見れば俺もそう思うよ。それでギアス響団の方はともかく、ニーナの方はどうだ?」
「うーん、技術者としてはそれなりにってところらしいね。自分の研究外の物に関してはまだまだだってバトレーが言ってたよ」
「まぁ、そうだろうな」
確かにニーナの実力が発揮されるのはフレイヤ関係だ。それにしても長年地道に研究を積み重ねてきた経緯があってだろうし。
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