憎悪との対峙
28 電脳の鮫
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IC
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自分の専用コンソールプログラムをロードし、ネットワークの状況を調べる。
普通のコマンドコンソールよりもより数学的で直感的な操作が可能な自分でもお気に入りのツールだ。
そして結果はこのネットワークには合計4台のPCが存在し、自分のPCを除けば3台、そしてこのローカルネットワークを管理する最初の「192.168.30.1」を除けば2台のみだった。
しかし先程のラットやホッパーの様子からすれば、認証に使っているのは「192.168.30.13」、しかし全ての攻撃に失敗していた。
>> scan_port.service.system('192.168.30.13')
Ok.
Scanning 192.168.30.13....
Type Port Service
TCP 80 HTTP ?
TCP 1433 SQL MySQL?
System detail
OS Karnel Made
Cent OS Linux3.6 Vmware(Virtual Machine)
>>
彩斗はラットたちが狙ったシステムをポートスキャンを含めたあらゆるスキャンを実行させた。
そしてその結果に納得する。
いくら攻撃されても侵入できなかった理由、というより侵入に成功しても無意味な理由。
それはこのターゲットは仮想マシンで攻撃を受けるハニーポット、つまり囮なのだ。
そしてこのドアロックの認証コンソールに許可された端末以外のものを接続するとここにアクセスされるように仕組まれている。
システムの中にもう1つそっくりなシステムを目の前に構築しておき、そこがターゲットだと信じこませるのだ。
心理的なトラップ、PCを使う機械的な発想をし易い人間ではドツボにはまってしまう仕掛けだ。
そしてその策略通りにこの2人は蟻地獄のような罠に掛かった。
彩斗は一旦、手首をスナップし、首を鳴らすと本当の認証システムは別にあると判断し、残りのマシンをスキャンを開始した。
>> scan_port.service.system('192.168.30.4')
Ok.
Scanning 192.168.30.4...
Type Port Service
TCP 22 SSH OpenSSH-V4
TCP 53 DNS
TCP 80 HTTP
TCP 137 NetBIOS?
TCP 443 HTTPS
TCP 445 Samba-7.3.6
System Detail
OS Karnel Made
Debian Linux3.6 Hewlet-Packard
>> scan_vb('192.168.30.4')
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