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Angel Beats! the after story
不幸以上の幸福を
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悪くても、バカにされても守ってくれた。こんな守る価値のない女を……」
「ゆりっぺは……じゃない」
野田は徐々に俯いていた顔を上げ、ゆりっぺを真正面に見据えた。
「ゆりっぺは守る価値のない女じゃない。俺のもう一つの記憶にあるゆりっぺはどうしようもない俺を仲間にしてくれた。ゲームよりも刺激的なものをくれた。他の人にとっては小さいことかもしれないが、二次元に逃げていた俺にはとても…とても大事な存在だ。いつでも言える。俺はゆりっぺを愛していると!!」
そこには咬ませ犬と呼ばれても先頭を進んで出た戦線きっての特攻隊長が目の前にいた。
「あなたの言うゆりっぺよりも可愛くもない、優しくも素直じゃない私をまた守ってくれるの?」
「俺が愛しているのは自分がいいように捏造したお姫様のようなゆりっぺじゃない、あの世界で出会った……ガサツなりに前へ進んでいき、道を示す勇者のような俺の目の前にいるゆりっぺを俺は愛している」
人のことを言えないが聞いていて、恥ずかしくなるような言葉を次々と告げる野田にゆりっぺはプシューとショートしていた。
「ひなっち先輩」
ボソボソと小さい声で俺に話しかけてくる。
「やっぱりゆりっぺ先輩、野田先輩にほの字ですよね」
世間でよく言う、押してダメなら引いてみな戦法なのだろうか?だが、今言えることはただ一つ。
「あの二人はラノベの主人公並みに鈍感だから期待するだけ無駄だから、暖かく見守ってあげようぜ」
チラッとユイはゆりっぺたちを見てから
「そうですね。あの調子ならいつになることやら」
「同感だな」
「これも青春の1pageというやつやな」
いつの間にか復活したいたTKが関西弁で語っていた。
まぁ何はともあれ彼女と彼に前世の不幸以上の幸福が訪れるように………。
*
その後、野田のお母さんが帰ってきて壊れたドアとショートしたゆりっぺと愛を叫びまくる野田を見て優しい笑みで料理の支度へ向かった。
そのあと、どうなったかはまた次の話だ。
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