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Angel Beats! the after story
不幸以上の幸福を
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早速野田の部屋に行きたいのだが……
「ひなっち先輩見てくださいよこのチーズ!アニメに出てくる穴だらけのやつですよ!」
明らかに冷蔵庫から取り出して来たチーズをユイが俺にこれでもかっ!てほど見せてくる。
「Oh!これは仮面ライダー新1号のフィギュアじゃないですか!こっちには2号。あっああ!V3まである!ここのご主人とは良い酒が飲めそうですね」
仮面ライダーフィギュア専用だと思われる棚に目を奪われるTK。だから、お前は何歳だよ!
「これが小さい頃の野田くんかしら」
飾ってある野田の子供時代の写真をほうほうと頷きながら見るゆりっぺ。
野田母が買い物に行った瞬間にこれだ。こりゃあ単なる空き巣だな。
「いい加減に野田の部屋に行こうぜ」
「それも、そぃでかゆすね」
「お前何食ってんの?」
「チーズですけど。ひなっち先輩も食べます?」
「食べねぇよ!おま、何勝手に食ってんだよ!って、あ〜歯型ビッシリついてるし」
さっき、俺に見せてきたチーズを食べているユイ。なぜこいつは人の家の食べ物を勝手に食えるんだよ。神経の太さが自分の脚ぐらいの太さあるんじゃないのか?あっユイの脚は細いから別に太くないな。
何事もなかったように食べ残しを冷蔵庫にしまうユイをデコピンする。そのチーズは俺が美味しくいただきました。
「じゃいきますか日向氏。野田っちの部屋へ」
TKはガサゴソと何かをポケットに詰め込んでいるけど、絶対さっき見ていた仮面ライダーのフィギュアだわ。明らかにポケットが人型の形でボッコリしていた。良い酒飲めるとか言ってたが、お前が飲むのは苦汁だけで十分だな。
「ゆりっぺ行こうぜ。それとTKそれ、盗んだら犯罪だからな」
フィギュアを元の位置に戻すTKを確認した後ゆりっぺの方を見てみる。
「おい、ゆりっぺもういいか?」
「ええ、そろっと行きましょ」
写真たてを置きリビングを出るゆりっぺ。それについていく。野田の部屋は野田母に事前に教えてもらっていたのでスムーズに部屋に着く。
野田の部屋に着いたがいいが……。
「なんか空気がドヨーンとしてますね」
「これがNEETの能力いやアビリティですか」
想像以上の負のオーラに後ずさるユイとTK。俺も正直この部屋に入りたくねぇな。だってさ野田が脂ギッシュな体型だったらここまで来たこと後悔するの目に見えてるし。
「いつまで突っ立てるつもり?早くしましょ」
人の家のインターホンを押すのを散々嫌がってたのに、ドアをノックするのは大丈夫なんだな。ゆりっぺのやつ、もしかして……んなわけねぇよな。
コンコンとリズム良くノックされる。鬼が出るか蛇が出るか、この場合だと……Gが出るかゴミが出るかだな。うん。
「………
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