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しろ
しもべとご主人様2
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我がイナバがこの国の半分を握っているようなものだ。おっと話がそれた。ともかく私にはお付きがまだいなくてな。使用人はいくらでもいるんだが…いつ命を狙われてもおかしくない身分だからな。それなりの戦闘力が欲しい」
「はあ!?い、いや俺、喧嘩なんて」
「私の眼はごまかせないぞ。兄上にも勝るその体つき、お前なにかやってただろう」
「え…」

少女に言われ、まじまじと自分の体を見てみる。知らない男の体を見ているようなものだから変な気分だ。確かに筋力はありそうだが、それよりも気になるのはいくつも古傷があることだ。なんでこんなものが。

「どうだ?三食昼寝もつけてやろう。欲しいものがあれば与えてやる。私のそばにいろ」

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