第3章
月光校庭のエクスカリバー
第69話 残りの聖剣
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!」
すかさず、聖剣で斬り掛かるが、後方に跳び、避られる。
「……相変わらず、巨体の割りによく動く…」
彼は一見、巨体と巨大な武器で遅い様に見えるが、存外、動きが速い。
そしてむろん、力も強大だ。
だがそれは、あの時と変わらずだ。
ましてや、あの時と違い、彼は片目を潰されている。
戦闘能力は僅かだろうが下がっているはずだろう。
だが、彼のあの自信は何だ?
何かあると見ていた方が良さそうだ…。
「ぬぅぅんッ!!」
彼が再び斬り掛かって来るが、私は後方に跳んで回避する。
ふと、彼が笑みを浮かべた。
(ッ!何か来る!)
そう思った瞬間…。
ズバッ!
「ッ!?」
私の肩口に斬り傷ができていた。
(……いつ、斬られた?…)
彼の斬撃は全て回避したはずなのだが…。
「どうしました?」
「………」
「フフフ」
彼は微笑んだ後、再び斬り掛かってくる。
私はあえてギリギリまで引き付ける。
「ぬぅぅんッ!!」
「………」
そして、しゃがんで回避を行い、刃にギリギリまで顔を近付ける。
ツー。
私の頬に斬り傷ができ、血が流れる出す。
「……そう言う事か…」
「……何がですか?」
「トリックが分かればどうと言う事は無いな…」
「ほう、でしたら…避けてみてください!」
再び斬り掛かってくる。
私は後方に跳んで回避を行う。
ギリギリではなく、刃からなるべく距離を開けながら…。
「ッ!」
その行動に彼は僅かだが、視線を鋭くする。
やはりか…。
「……その法衣の中に隠し持っている物を出したらどうだね?…」
「……気付かれましたか…」
彼は法衣の中に手を入れ、一本の剣を取り出す。
「……相手に幻術を掛けて幻覚を見せ、眠っている者の夢を支配する聖剣、夢幻の聖剣(エクスカリバー・ナイトメア)…奪われた三本の内の一本を貴様が持っているとはな…」
「フフフ」
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