第3章
月光校庭のエクスカリバー
第69話 残りの聖剣
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の借り、返させていただきます!」
彼は十字架を取り出し、それを巨大な刃を持つ戦斧、半月斧(バルディッシュ)へと変えた。
彼の持つモデル・アックスの十字具(クロス)だ。
私は聖剣を二振り作り出し、両手で持ち、構える。
「アンドセル・スミルノフ、貴様を断罪する!」
「我に主のご加護を!」
俺とユウナは現在、はぐれ神父であるクロト・シャルガと戦っていた。
「イヤッホー♪」
「チッ!ちょこまかと!」
俺は銃撃で応戦するが、奴は木の枝から枝へと器用に跳び移りながらかわす。
「チョイサー♪」
枝から飛び降りながら、槍で突いてくる。
俺は銃で殴打して弾き、銃口を奴に向け、引き金を引くが、奴の蹴りで銃口を反らされ、銃弾は明後日の方向に飛んでいった。
「ハァッ!!」
そこへユウナが斬り掛かるが、俺を踏み台にして再び枝へと跳び移り、剣撃をかわす。
「シシシ、どうやら俺の方がレベルが高い様だな♪」
相変わらず、ゲーム感覚か…。
「……ユウナ、耳を貸せ」
「……何?」
「お、何々?作戦会議?」
奴の言葉には耳を貸さず、俺はユウナに俺の考えた作戦を伝える。
「……頼むぞ!」
「……分かった!」
「作戦会議終わり?」
俺は両手の銃で奴を狙い、連射する。
「シシシ、当たんない当たんない♪」
奴はまた、枝から枝へと跳び移りながら避けていくが、とある枝に跳び移ろうと跳んだ瞬間…。
「フッ!!」
スパッ!
「ゲッ!?」
ユウナが奴が次に跳び移ろうとした木を斬り倒し、奴は着地し損ねて、茂みに落ちる。
「ハァァッ!!」
バン!バン!バン!バン!
俺は奴の落ちた茂みに向けて、銃を連射する。
粗方撃ち、銃口を下ろす。
「やったの?」
「………」
警戒を解かず、茂みに近付こうとする。
ドスッ!
「ッ!?」
「ッ!?ライ君ッ!!」
突然、腹部を何かで貫かれた。
「クッ!」
腹部から刺された物が抜かれる感触を感じながらも、激痛に耐えて、目の前を銃撃するが、銃弾は何にも当たらず、地面に着弾した。
「シシシ♪」
奴の笑い声が聞こえ、辺りを見渡すが、奴はいなかった。
すると突然、何も無い空間に徐々に奴の姿が現れ出した。
「シシシ♪」
「……グッ…透過現象…まさか!…」
「ピンポ〜ン♪」
完全に姿を現した奴の槍を持っていない方の手に一振りの剣があった。
……やっぱり!…。
……あれは…。
「俗に言うチート、聖剣エクスカリバーの一本、透過現象を起こせる聖剣、透明の聖剣(エクスカリバー・トランスペアレンシー)♪俺は十字具(クロス)使いで聖剣使いでした〜♪」
「ぬぅぅんッ!!」
「………」
ガキィィン!
彼が振り下ろす半月斧(バルディッシュ)を私は聖剣で受け流す。
「ハァッ!!」
「フッ!
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