番外13話『終戦』
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届いたルフィの声は本物だったらしい。俺が敗北の時にルフィが来て、ルフィもクロコダイルに敗北したということだろうか。
それはそうだろう。
ロギア系に覇気なしで勝つなんて聞いたことがない。
本来ならクロコダイルを倒すのは俺の役目だったはずだ。それが出来ずに、ルフィにまで負担を強いてしまった。
なんて言えばいいのかもわからないから、俺も頭を下げる。
「悪い、俺も負けた」
「……ハント」
「ん?」
「今、俺たちはクロコダイルのとこに運んでもらってる」
「なに?」
「今度は負けねぇ。お前ぇには悪ぃけど俺が戦うからな」
「……なに?」
待て。
待て待て。
ちょっと色々と突っ込みどころがあって把握できないぞ。
ルフィが、らしい目つきで宣言したのはこの際後回しにして、順番に聞かせてもらおう。
「とりあえず運んでもらってるって……誰にだ?」
「誰って」
ルフィが人差し指で俺たちの足場を示した。
あぁ、そういえば俺は今空にいるんだった。
いきなりルフィの顔見たからそのことすら頭から飛んでいた。
「宜しく、ハント君……と言ったかな。 私はペル。アラバスタ王国の護衛兵をやっている」
「あ、これはどうもご丁寧に。えっと俺はハントで……海賊やって……ん? ペル?」
ミス・オールサンデーにやられてた人じゃなかったか?
そういえばミス・オールサンデーがこの人のことを王国最強の戦士って言ってたような……まぁそれはいいか。
「私に何か?」
「あ、いやごめん。なんでもない……それより、えっと人が飛んでるのか? しかもなんか随分と速度出てるけど」
「私は悪魔の実の能力者で、いわゆる鳥人間だ」
あぁ、言われれば確かに鳥だ。
俺とルフィを背中に乗せて、まだ一人ぐらいは乗れそうに巨大な鳥。
これは確かに悪魔の実の能力って感じ。
しかし飛べるのってまた珍しいな。
マルコさん以外だと初めて見たのか? ……なんて、どうでもいいか。
「……なるほど、納得。運んでくれてありがとう」
「こちらこそ色々と国に尽力してくれているようで礼を言わせてもらいたい」
正確にはこの国に、というよりは仲間のビビに。
だけど結果的には同じことになるのでそこは黙っておく。
俺がクロコダイルに負けたせいでその尽力も全然できてないのが情けないとかも、もちろん心の中で黙っておく。
今はそれよりも次の疑問が気になるし。
「で、クロコダイルのところに運んでもらってるって聞いたけど……しかもルフィ、お前が戦って勝つって?」
「ああ」
俺の疑問はどうやら間違いじゃなかったようで、ルフィは相変わらずに強く頷いてくれやがった。
クロコダイルのところに運んでいるというのは、ま
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