破壊
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ベイロンはそう言うと、シオンは笑みを浮かべ、
「構わないぜ、百人だろうが、千人だろうが、なんだったら一万でもいいぜ?それくらい、管理者権限でなんとかなるだろ?」
「ふん、面白い。いいだろう、後悔するなよ?」
「ただし、その人数の配置ができるのは最初のみだ」
「つまり・・・」
つまり、最初に千人プレイヤーを配置したとする。これらを減らすことはできても、増やすことは出来ないということである。
当然のことながらロストした人数分の増援、復活も出来ない。
「最終的に敵の代表、即ち王を討ち取った側、もしくはプレイヤーを全員戦闘不能した側が勝利とする。これで異論はないな?」
「ああ、いいだろう」
「何か質問はあるか?」
「何を作っても構わないのだな?」
「ああ、荷電粒子砲でも、高機動兵器でも作れる範囲なら何でも構わん」
そして最後にシオンが提示したのは、
「最後に報酬だが・・・俺たちの全てだ!」
「なッ!!」
「ちょっと、シオン君!?」
「敗けた場合はどうなる?」
「俺たちを実験材料にでも、奴隷にでも勝手にしろ。で、アンタが敗けた場合だけど、警察につき出すからそのつもりで♪」
シオンは笑みを浮かべながら続けた。
「このフィールドは“ノーム”の特性を活かしたものになっている。ノームの特性は“耐久力”と“採掘”。つまりこのフィールドは通常の強度よりかなり高い設定になっている」
「ち、因みにその強度は?」
アスナが恐る恐る聞いてみる。その問いにシオンはこう答えた。
「通常のフィールドの約100倍」
「ひゃ、100倍!?」
「そして、採掘はこのフィールドのいたるところに様々な結晶が散らばっている。それはバトル中でも使用可能だ」
「つまりは回復結晶とかがその辺に転がってると思っていいのか?」
「ああ、それじゃあ人数を提示しようか。そっちの軍の数は?」
「・・・千だ」
その数にシオンは驚きの表情を浮かべる。
「随分とまぁ・・・」
直後、シオンの言葉に皆がどよめく。
「少ないな」
「なッ!!」
「エッ!?」
「少ない、だと!?」
「俺ならそんな数、五分もかからずに終わらせるぜ?」
「減らず口を・・・」
「だったら試してみな、今なら増やせるぜ?」
シオンは不敵な笑みを浮かべながら言う。その顔に対してオベイロンは怪訝な表情を浮かべる。
「五千・・・」
「足りないな・・・」
「ッ!!」
『シオン、コイツ一体何を考えているんだ・・・?』
キリトはシオンの考えていることが分からなかった。シオンは表情を崩さない。そしてオベイロンは更に
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