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魔法科高校の有能な劣等生
始まりが始まる。
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九校戦予選、それは約残り2週間に始まる九校戦選抜のメンバーを決める大会である。
これはこの高校では伝統的に行われた大会で腕に覚えが有る生徒は参加し参加し無い生徒は参加する生徒を
応援する、運動会的なポジション
が、ここは魔法科高校
普通な大会では無い魔法を使って競う大会である。
これに不幸中の幸いなのか超腕付きの生徒は参加しない。
いや、参加しなくてもいいのだ。
もう最初から九校戦への出場が決まっているからだ。
この大会の目的はどちらかと言えば補欠を集める為に創られた大会でもある。

「達也、俺って此処に来てよかったのかな?」

それは不安と脱力感が抜けた声だった。
俺自身も体制は今にでも腐りそうな死体状態

「来てよかったて?
当たり前だろエントリーはされてるんだから。」

「で、でも俺って、本番で緊張しちゃうタイプでさーーーーーー」

「いや、お前はどちらかと言えばすぐに調子乗るタイプだ。」

冷静に俺に対して言葉を放つ達也
その表情は笑っていた、そんなに俺って調子に乗るタイプなの?

「九校戦予選開催まで後、20分か。」

腕時計で時間を確認、後、20分経つと九校戦予選が始まり
開会式の後、参加しない生徒達にルール説明
後に予選が始まり生徒同士が魔法を使い勝ち残った生徒が九校戦出場キップを手に入れる。
そのキップの数は最大5枚
だが、年々、5枚という訳では無い。
その中で最も強い生徒を選び選ばれなかった生徒は出場を許されない。

「そう言えば零
いい忘れたが少し試合方式が変更されるそうだぞ?」

「試合方式が変更?」

「ああ、今日、急に決まったらしい。」

急に決まった?
それは普通は考えられない有り得ない。
以前から魔法科高校の生徒会やら上のおエラいさん方がこの九校戦予選の為に頭を悩まし
それがやっとまとまり固まったのがこの行事
だが、それを一部変更
しかも前日、何か不自然

「何が変更されたんだ?」

「それが、不明だ。」

達也は何時もと変わらぬ顔で言った。
少し言葉が詰まった感じだったがそれは多分、自分でこの話を振ったのにその変わった内容が解らない自分が
不甲斐ないからだろう、俺の考えだけど達也の性格なら十分考えられる。

「ま、何が変わろうがこの九校戦予選自体に支障は無いんだろ?」

「支障は無いと、思われる。」

またもや言葉が詰まった感じ達也にしては珍しい。
俺的にコイツは機械みたな奴で感情を持たない、最初に会った時、そう思った。
だが、達也、俺の友達は感情は存在しそれを表に出すのが下手なのだ。
それが俺の結論、数週間で出した答えだった。

「俺はそろそろ風紀委員の仕事で見回りに出るが零はどうする?」


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