第一章
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方はどうなんだよ」
「この前やっと免許皆伝貰ったんだよ」
このことも皆に話すのだった。
「それがどうかした?それで」
「いや、免許皆伝だったらな」
「そうだよな。もうな」
「究めたじゃないか」
「もうそれでいいんじゃないのか?」
皆時代劇や小説等からであるが免許皆伝の意味はわかっていた。日本人ならば誰でもわかることである。
「それ貰ったんならな」
「もう究めたんじゃないのか?」
「世界大会でも優勝したしな」
「いや、まだだ」
しかしそれでまだ辿り着いたとは思っていないのであった。彼は。
「まだなんだよ。全然駄目なんだよ」
「じゃあ何処までいけばいいんだよ、本当に」
「免許皆伝でも世界大会で優勝しても駄目ならな」
「それはまだ本当に俺にもわからないけれど」
「何だよ、まだわからないのかよ」
「ああ。それでもな」
しかし彼は言うのだった。
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