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改正版 後悔先に立たず、後に立つべし
25話
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データを得るチャンスでしたのでこの依頼を受けるつもりです。」
『フム、今でなければ歓迎したのだがね。』
『じゃあ、セシル君に頼もう。』
『ちょっと、ロイドさん勝手なこと言わないでください。私も戦艦の製作で忙しいんです。』
『でもさ、かなり進んでるんだろう。だったらやってくれてもいいじゃない。』

 そう言って、ロイドはセシルさんにビルトラプターの改修を押し付けようとしています。
 ですが、私に中では優先順位は戦艦が一番になっているので、ジェイルとロイドに言います。

「そういうわけにもいきません。戦艦は最優先に製作しないといけませんから。ですので、セシルさんにはこのまま、戦艦の製作をしてもらいます。ビルトラプターの改修はジェイルか、ロイドにお願いしたいのですが。」
『僕?絶対だめだよ!あれは男のロマンなんだから。ぜ〜ったいイ〜ヤ〜ダ〜!」
『なら仕方がない。私がビルトラプターの改修に入ろう。』
『ほんと、うれしいな〜。』
『ただし、条件がある。それを飲んでくれたらいいよ。』
「何なんですか。」
『まず一つ目はプラーナコンバーターを解析させてほしい。』
『あ、ずるい。』
「いいでしょう。」
『2つ目は基地の拡張をしてもらえないか。設計はこちらに任せてもらうがね。』
「わかりました。許可しましょう。」
『3つ目は、マオ・インダストリー社と交渉させてほしい。』
「何を交渉するというのですか。」
『いろいろと改造する事を許可して貰いたいんだよ。』
「どう改造するのかをまとめて、向こうと話し合ってください。期間内に改造できる範囲でお願いしますよ。」
『なら交渉は成立だ。ビルトラプターの改修は任せたまえ。』
「外見まで改造するのはやめてくださいね。後で交換する必要がありますから。後、カザハラ所長も手伝いに来ますよ。」
『仕方ないね。交換する必要があるんだったな。』
「これで、話は終了です。」

 その言葉の後に、それぞれが部屋を出ていき作業に戻っていきます。
 そんな光景を見ながらカザハラ所長に連絡する為に通信を再開しました。
 連絡を取ったカザハラ所長からはリン社長の許可を貰いビルトラプターのタイプRを改修する事になり、明日、月のマオ・インダストリー社の本社に向かう事になりました。

「ジェイルを連れて行かなくてはいけないので心配ですが、許可を出した手前止める事はできませんが、何とかマオ社長に頑張ってもらいましょう。」

 この問題をマオ社長に丸投げする事に決めました。
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