25話
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はははぁはぁ!違うんだ、私は自分がなんでこんな簡単な事に気が付かないのに専門家でもない素人の君が気が付いた事がおかしくてね。確かにそのとうりだ。ハンスの無茶な命令に対応する事の出来る様にすればいいのだな。』
「私が言った事は開発の苦労をほとんど何もわからない男が言った事です。気にしないでください。」
『だが、もっともな意見だ。事実として完成していれば何も問題が無い。』
「出来ますか。」
『難しい事は確かな事だ。だが、パイロットの命の危険をなくし、ハンスが裏切者か確認するには、それが一番な事は事実だよ。』
「ですが、ビルトラプター自体にも仕掛けをするかもしれませんよ。」
ある可能性をカザハラ所長に伝えると頷かれる。
『確かに、やりそうなことだ。元々、欠陥があったからな、そちらの歴史ではその事を突かれて、墜落事故を起こしたのだからな。だから、失敗させる事が目的なら機体自体にも細工をするのは確実か。』
そこで、私は提案します。
もともと、ビルトラプターはタイプLとタイプRの2体が製作されていました。
試験に使われたのはタイプLでその試験で事故を起こし大破したために、組み立て途中のタイプRの
パーツを使用した為にタイプRは抹消されてしまいました。
ですから、こちらでジェイル、ロイド、セシルさんにタイプRを改修して貰う事も可能でしょう。
こちらとしても、変形機能のあるPTのビルトラプターデータを取ることができ、かなりのメリットがあるためです。
そのために、カザハラ所長にその事を話しました。
『なるほど、確かに両方にメリットがある話だ。しかし、そちらばかりに任せるのはちょっとな。』
「なら、カザハラ所長も夜だけでもこちらに来て、作業を手伝ったらどうですか。私が居れば移動時間は掛かりませんから。」
『リンに相談してみよう。実験まで1カ月程しかないからな。急いだ方がいいだろう。』
「そうですね、準備はしておきます。」
『すまんな、こんな事に巻き込んで。』
「いいですよ。こちらにもメリットがありますから。」
『そう言うところは、抜け目がないな。』
「私達が置かれている状況は結構危機的状況ですから。これくらい出来ないと生き残れませんよ。」
『そうかな、戦力としては十分じゃないか。KMFのデータは見せて貰ったが装甲が紙だろ。こちらから見て。』
「確かにそうですが、メンバーが少なすぎます。これでは、まともに治安維持も出来ませんし、占領してからすり寄ってくるものなど信用できません。また、地域の感情を無視して、その地域を占領しても反発が出てきます。それに、私には支配者には向いていませんよ。」
そう話している間に思い浮かぶのは、為政者に掛けられた責任です。
その責任を無視して好き勝手なことをすれば、
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