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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ゼロの使い魔】編
022 貴方達は悪くない。……悪いのは──
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るけど。

『………』

「余程僕達に聞かせたくない話をしている様だが、一体何が……」

さっきの私の答えを曲解した子爵の誰に言ったか判らない質問に答えるとするなら…最初に、サイトの放ったモヤ≠フ魔法でレコン・キスタの人数がごっそりとその数を減らした──と云うより、糸が切られたマリオネットの様に動かなくなった。その後は、サイトが口を動かす度、レコン・キスタの軍勢は戸惑ったり、焦ったり、散り散りになったりといろんな動きを見せた。……としか、言い様が無い。

「……終わったか」

子爵様がそう言った後、子爵様が言った通りにサイトがこちらを向き、終わったとの旨を伝えるサインを出したので“サイレント”の魔法を解く。

SIDE END

SIDE 平賀 才人

「皆、俺が今からある魔法≠使った後、ちょっと大きな声を出すから耳≠塞いでおいた方が賢明だ」

ワルド子爵を含めた皆が首肯し、俺の示唆通りに“サイレント”の魔法で遮音したのを確認すると、俺はある魔法≠フルーンを紡ぎ、その魔法を放つ。

「“ディスペル”!」

虚無≠フ魔法を普通≠ノ使えば、魔法の詠唱は長いし、魔法を使った後、精神力の涸渇から気絶することが必至なのだろうが、そこら辺は“アギトの証”の効果の1つ、“クイック【FF零式】”お陰で詠唱時間が1/2で済んでいるし、精神力(MP)の消費も0で済んでいる。

(やっぱり“アギトの証”はチートだな)

因みに、“アギトの証”を装備していると身体が何やら神々しいオーラに包まれるが、そこは仙術で巧い事誤魔化している。

……閑話休題。

(残ったのは大体五分の三くらいか)

とりあえずは、“ディスペル”の虚無魔法で、死人──は兎も角としておいて、操られていただろう人間をレコン・キスタの戦力から削る。

「さて……」

やはりと言うべきか、操られていた人間達はどうしてこんなところに居たのかがはっきりしなくて、狼狽していたり立ち竦んでいる模様。

『皆、落ち着いて聞いてくれ。どうしてこんなところに居るかが判らないだろうから俺が簡単に説明しよう』

(あっ……)

風魔法の拡声≠ナ俺の声が聞こえる範囲を拡げる。……拡声≠ヘ使用者の声が聞こえる範囲を拡げるだけで、声量を上げる魔法では無い。その事をよくよく考えるとルイズ達に“サイレント”を使わせる必要も無かった事に気が付く。

『前提から説明すると、貴方達はレコン・キスタの何者かによって、魔法かマジック・アイテムかは判りかねるが、そのどちらかの方法で操られていて、有ろうことか…アルビオン王家に杖を向けている』

思った通り、洗脳から解放された人達は驚愕しているのが、割と
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