コードギアスR2
0665話
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ラーの中では星刻と一番付き合いの長い俺が案内し、レモンの研究所へと連れてきたのだ。
星刻も何度かホワイトスターに来ているとは言っても、基本的には交流区画や俺の家といったところだからな。さすがにバルシェム生成チャンバーのあるレモンの研究室は初めてだった。
星刻本人としてはネギま世界とかSEED世界とかにも顔を出したかったらしいのだが、執政官という立場上そんな暇もあまり無い。
……その代わりに、何故かオデュッセウスが張り切ってウズミや近右衛門と会談を重ねているのはどうなんだろうな。
そんな風に思っていると、生成チャンバー内で着る服に着替えた星刻が戻って来て、興味深そうに周囲を見回していた。
「この中で治療をするのか。一応聞いておくが危険性は?」
「問題無いわよ。これまでにも何人も治療しているし」
麗華にはああ言ったものの、やはり多少は不安だったのか尋ねる星刻だったが、レモンは問題無いとばかりに笑みを浮かべながら返事をする。
いや、この笑みは星刻の治療を出来るだけって笑みじゃないな。量産型Wの技術を使った治療が出来ると言うのが嬉しいのだろう。
勿論安全性とかはきちんと確認されてはいるが、それでも実際に使うのは初めてなのだから無理も無い。……やる事だけを考えれば、悪の組織の科学者って感じしかしないんだが。
「アクセル?」
女の勘か、笑みを消してジトリとした目でこちらへと視線を向けてきたレモンに何でも無いと首を振り、星刻の肩を叩く。
「さ、チャンバーの中に入ってくれ。次に目を覚ませば既に身体は回復している筈だからな」
「ああ、頼む」
短くそう告げ、チャンバーの中に入っていく星刻。そしてチェンバー内へと何らかの液体が注ぎ込まれ……やがて星刻の意識が途切れる。
「レモン、治療の方は任せていいんだよな?」
「ええ、問題無いわ。治療の他に弱っている部分を量産型Wの生体部品を移植して……前もって言ってる通り、大体完治までは10日前後ね」
俺の言葉にレモンが頷き、不意に机の上にあった書類を手渡してくる。
「これは……ニーズヘッグの改修具合か」
「ええ。フレイヤ弾頭については既に完了済み。元々の計画通りにランツェ・カノーネの銃身にグレネードのような形で発射可能にしたわ。起爆範囲は一応コックピットからT-LINKシステムを通して設定可能よ」
「……へぇ、随分と早いし便利だな」
「フレイヤ弾頭の小型化については元々進んでいたしね。難しかったのはT-LINKシステムとの連動かしら。何しろ、威力が威力だけに、下手に失敗すると色々と大変な事になるから」
「……だろうな」
ふと、脳裏にT-LINKシステムで起爆範囲を失敗した時の事が過ぎり、ゾクリとする。
「ま、今はもう大丈夫だから
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