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万華鏡
第七十八話 バレンタインデーその一
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よ」
 本命でなくとも、というのだ。
「義理でもな」
「ある意味無欲ね」
「だってうちの女子凶悪なの多いから」
「可愛いくないとかじゃないのね」
「女の子は中身だろ」
「その中身がっていうのね」
「ああ、殆ど鬼なんだよ」
 実に現実的な言葉であった。
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