DAO:ゾーネンリヒト・レギオン〜神々の狂宴〜
プロローグ〜ハジマリノオワリ〜
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く。最後尾は里見良太郎となのった、女の子の様な長い髪の少年だった。
「すげぇ、リアルにグレートブリテン及び北アイルランド連合王国だ!一回来たかったんだよなぁ。うわすげぇよ、イメージ通りの街並みだよ。空めっちゃ曇ってんじゃん。おい見ろよ紳士がいるぞ紳士。大性欲界紳士道の意味での紳士ではなくジェントルマンという意味での紳士。うわ、時計塔だ。意外とたくさんあるんだなぁ、時計塔って」
「いい加減にしろ陰斗。俺達は遊びに来たんじゃないぞ」
「まぁ、そうなんだけどね……分かってるんだけど……ちょっとね」
陰斗がどこかさびしそうな表情をして、イギリスの空を見上げる。珍しい。彼がこんな表情をすることはほとんどない。だが、刹那がお兄様、と声をかけると、小さく笑って、すぐに、あのいつもの全てを馬鹿にしたような顔に戻る。
「こっちです」
ハクガの先導でやってきたのは、駅の前の駐車場だった。そこに、大きな黒塗りのリムジンと、全体的に黒っぽい服の男と、SPと執事を足して二で割ったような格好の男が待っていた。
「師匠!大門さん!」
カズヤが二人に声をかける。二人が気付いた。
「僕たちの仲間の一人、雪村黒覇さんと、セモンさんの実家の執事……執事?とりあえずは執事か……の大門さんです」
「よろしく。コクトと呼んでくれ。PNだ」
「はじめまして、皆様。大門でございます」
ぺこりと会釈をする、黒覇と大門。
「はじめまして。杉浦琥珀です」
「京崎秋也といいます」
「天宮陰斗です」
「妹の刹那です。よろしくお願いします」
こちらも自己紹介を済ませてしまう。
黒塗りのリムジンの中は、凄まじく豪勢だった。テーブルもあるし、テレビも備え付けられている。今更ながらに、清文の実家が『富豪』の域にあるという事を実感させられた。
「早速ですが、セモンさんから小波さんのことは……?」
「あんまり、というかほとんど」
「たしか世界的なハッカーなんだっけ?」
「はい。《ボルボロ》という超国家ハッカー集団の元リーダーです。今は時計塔の一つに引きこもって、仮想空間の研究をなさっていますが……セモンさんは、それに協力するためにイギリスに呼び出されました」
「極秘で進める研究であったがために、皆に何の知らせも残すな、という指令を小波が出していた。不安にさせたことを、彼女の代わりに俺が詫びよう」
コクトが頭を下げる。
「いえ……清文にも理由があったんだって分かっただけでも安心しました」
「そうか。そう言ってもらえるとありがたい」
「……話を戻します。小波さんが研究しているのは《ジ・アリス》……聞いたことがありますか?」
「あー、何か聞いたことあるかも」
「たしか、SAOが起動する前に社会問
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