第一話〜ココロの在処〜
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からだ。この感謝は一生かかっても返しきれない。早くこの感謝を真紅に伝えなくては。顔が変わってあいつが気づかなくなる前に。しかし、翠星石との話でローゼンの家に行くという案がでた。その発想はまったく思いつかなかった。でもローゼンはたしかヨーロッパを転々としていたはず、そんな彼の家は果たしてどこにあるのだろうか。nのフィールドには少しの実験道具しかない。
(ヨーロッパか、、、、、、。)
少し試すことが増えた。
その後僕は昼食のために一階に降りた。リビングの窓から庭で翠星石と蒼星石が草木の手入れをしているのが見えた。台所では姉ちゃんが食事の支度をしている。姉ちゃんが僕に気づいて話しかけてきた。
「ジュン君、ちょっと待っててね?もうすぐできるから、翠星石ちゃん達も呼んできてくれる?」
「はいよ。」
僕は庭の方に行き、窓を開けて小さな庭師達に呼びかける。
「おーい、そろそろ飯だぞ〜。」
「はいマスター、今行きます。」
「今日のお昼はなんですかね?」
皆でテーブルにつく。1人分の席が空いているが、、、。
「あれ?水銀燈ちゃんは?」
「あ、たぶん屋根だ。僕が呼んでくるよ。」
そう、翠星石と蒼星石の他に水銀燈もこの家に住んでいる。最初はこんな状況になるなんて思わなかったけど、彼女のマスター、柿崎めぐさんが亡くなってしまいダメ元で僕が引き取るといったのだがまさかホントに了承するとは思わなかった。
二階のベランダから屋根を見上げると案の定水銀燈はそこにいた。
「水銀燈ー、ご飯だぞー。」
水銀燈は僕の方を見ると黙って下に降りてきた。2人で階段を下りる、といっても水銀燈はフワフワと浮いているが、、、。その表情はどこか間の抜けている感じだ。2人も大切な人がいなくなったのだ無理もない、水銀燈は意外と優しい奴だからな。真紅は僕が必ず起こす。でも、めぐさんは、、。短い時間なはずが長く感じた階段を下り終わり、皆の待つテーブルへ。そこにはもう彩り豊かな食事がきっちり人数分おいてあった。
「遅いですよ水銀燈。ご飯が冷めちまうです。」
「うるさいわね。」
何度か聞いたが水銀燈が他のドールと姉妹として会話してるのはまだ新鮮に感じる。
「さぁ!食べましょう!」
手を合わせて皆でいただきます、姉ちゃんの料理はいつも美味しい。普段はかなりの天然なのにこうゆうところは得意なのだ。今だに頭を傾げる。昼食を食べ終わり、食器を片付けていると蒼星石が話しかけてきた。
「マスター、今日は何か予定が?」
今日は土曜日だ学校もない。普段は父さんの元で鉱石集めをしにアフリカに行っているが、今日は他の用事がある。
「ああ、今日は水銀燈と少し出掛けようと思うんだ。」
「水銀燈と?」
驚い
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