十六話 心(マインド)
[1/2]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
《広翔と加奈はダイビングルームのソファーに二人で座りながらコーヒーを飲んでいる。》
あの騒動の時に同じ科学技生の1年に目撃された事について落ち込んでいた。
能力行使はしなかったのだが、「超電磁砲(レールガン)」をぶっ放したらどうなっていたか、という恐怖感ぐらいは誰にでもわかるだろう。
周りの物質が溶けるどころか、ローレンツ力で周囲の物体が風圧で飛ぶだろう。
ーヒヤヒヤしていただろうな…
「・・・なぁ、加奈… 高校って楽しいものなのか?」
『はは、相変わらず子供だな、広翔は。』
加奈は笑いしげながらも、バカにするように言った。
ーそう…
広翔は中学校に行ったことがほぼ無かったのだから。
詳しく言えば、たった半年しか中学校生活を送れず、逆に広翔の人生が地獄に落とされたのはその時期。
そして中学2年の時に広翔に「感情」というものが無くなってしまった。
「・・・・」
少し間を置きながらも加奈はこう言った。
『楽しいよ。行事もあるし、高校は楽しい。人生も楽しくなるよ。』
加奈の温かい表情は消えそうにも無かった。
「そうか。それはよかった。 高校に進学して正解だったな。」
広翔は安心したようにこう言い、コーヒーを飲み終えた。
「ありがとう、戻って部屋でMPCを調節してくるから。」
広翔はこう言い去り、部屋に戻った。
・・・・・
MPCの調節が完全に終わり、いすに寄っかかる。
以外とMPCの調節は困難で普通だったら、半日はかかるような事である。
主なもので言えば、
・科学技術学校へのアクセス
・自己名簿の書き上げ
・パスワード作成、認証
・授業必須のアプリケーションを全てダウンロード、設定
・コンピュータのオリジナル設定
など、書ききれないくらいやらなければいけない事がある。
広翔は急ぎで約5時間で終わらせた。
もう時計の針はてっぺんを過ぎて、短い針が1を指している頃。
蓮の奴はまだ終わっていないだろう、と思う広翔だった。
(さて、風呂に入るか…)
ゆっくりと階段を下り、ダイビングルームからキッチンのドアを開けた。
すると・・・
「・・・・・・」
広翔は心の中でも「あっ」とも言わなかった。
ー『!!!』
そこには冷蔵庫の前に服を着てない下着姿の姉が「あっ!!」って感じをしていた。
もう寝ていたのだろうと思ったのだろう。
ふたつの膨らみは程よいスレンダー。
少し派手な赤色の下着を着用していた。
姉は立派に赤面を曝しながら立っている中、
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ