コードギアスR2
0664話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「アクセル君、来てくれたのね!」
麻帆良の中にあるパーティ会場に入った途端、そう声を掛けられる。
会場の上には『卒業記念パーティ』の看板が掛かっている。そう、このパーティは3-Aの生徒達が中学校を卒業したパーティなのだ。
「ね、ね。アクセル君。どうかな、これ?」
そう言い、パーティ会場へと入った俺を一番最初に見つけた円が、パーティドレスを着たままクルリと一回転する。
薄い青のパーティドレスは、いつもは可愛いというよりは格好良いと表現すべき円を、間違い無く女として彩っていた。
「アクセル君、来て下さったんですのね! 私、私……嬉しいですわぁっ!」
円の声で俺を見つけたあやかが白いドレスを着てこっちへと近づいて来て、そのすぐ後ろには緑色のドレスを着た千鶴の姿もある。
「あらあら、うふふ。アクセル君の為に着飾ってみたんだけど、どうかしら?」
「そうね。私もアクセル君の感想を聞きたいな。どう、これ? 結構高かったんだから」
円の薄い青と対を為すかのような、薄い赤のドレス。
俺の従者である4人が4人共、かなり派手なドレスを身につけていた。
「確かに4人とも良く似合ってるが……ちょっと露出が派手じゃないか?」
特に千鶴のドレスは胸元が大きく開いており、レモン達に負けない程に深い谷間を見せつけている。かと言って、あやか達もそれに負けず劣らず背中や胸元が開いており、その魅力的な肌を露出していた。
「えへへ。もう1ヶ月もしないうちに女子高生になるんだから、これくらい当然よ」
笑顔を浮かべながらそう告げ、俺の右腕に抱き付いてくる円。
大きさは確かにレモン達や、あるいは千鶴に負けるが、それでも平均より大きめの柔らかな感触が俺の腕を挟み込む。
「ちょっと、円さん! ずるいですわよ!」
負けじと左腕を抱え込むあやか。そして笑みを浮かべつつ眺めている千鶴に、自分も負けていられないとばかりに背中から抱き付いてくる美砂。
「ええいっ、お前達。色惚けは大概にしろ! 折角の料理を味わう暇も無いだろう!」
テーブルの上に広がっている料理を楽しんでいたエヴァの叫び声がパーティ会場に響き渡るが、皆が皆それぞれにパーティを楽しんでいる為かそれ程目立ってはいない。
そう言えばエヴァの呪いに関してだが、実は既に解除されていたりする。……より正確に言えば、解除されたのではなく正常化されたと言うべきか。
……呪いの正常化というのもまた、妙な話だが。
とにかく、延々と中学生をやらなければいけなくなったのではなく、普通に進学出来るようになった訳だ。なので、このまま高校を卒業すればきちんと登校地獄の呪いは解除出来るようになる……筈だ。
今のはエヴァが言っていた事だから、恐らくは
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ