コードギアスR2
0664話
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キーッ! 皆さんばかりずるいですわ! 私にもアクセル君の温もりを下さいまし!」
で、結局あやかが前から、円が後ろから抱きついて来てパーティドレスを着た4人をぶら下げているという妙な格好になる俺の姿がそこにはあった。
「ぷっ、あはははは」
その様子を想像したのだろう。不意に円が笑い出し、やがて他の者達も俺を含めて笑い出す。
そのまま夜桜の下で笑い続ける事5分程。ようやく笑いの発作が収まったところで、俺は4人に離れて貰ってから空間倉庫から目当ての物を取り出す。
物としてはそれ程高価ではないネックレスだが、ネックレスの先に付いている石を見た事が無かったのだろう。あやかが首を傾げる。
「アクセル君、この宝石? いえ、石ですか? 何ですの、これは。見た事無い物ですが」
「え? あやかも知らないの?」
首を傾げて尋ねてくるあやかの様子に、美砂が驚く。
まぁ、この4人の中では最も宝石やら何やらに詳しいのはあやかだからな。勿論他の3人が詳しくないという訳では無いが、それでも雪広財閥の息女として本物に触れる機会の多いあやかが詳しいのは事実だ。一応千鶴も詳しいんだけど、比較するとあやかの方が詳しい。
「綺麗なピンク色の石だけど、確かに見た事も無いかな」
触っているネックレスに首を傾げている円に、笑みを浮かべながら口を開く。
「それはサクラダイトという、ギアス世界特有の鉱石を磨き上げた物だ」
精製して流体サクラダイトにすれば強い引火性を持つが、鉱石のままだとその特性は一切無い。そういう意味では珍しい鉱石だよな。
「卒業記念のプレゼントだ、貰ってくれ」
俺の言葉に4人共が笑みを浮かべ、再び抱き付いてくるのだった。
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