コードギアスR2
0664話
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、何故か俺の姿を見た途端にがっかりとした表情を浮かべる。
「ちょっとちょっと。ハルナはともかく朝倉は待ちなさいよ。私とアクセル君のラヴラヴ写真を撮っていきなさい」
「えー……だってアクセル君とあんた達4人って、もう話題性とか全然無いんだもん。記事にしても売れないし」
パーティドレスを着たままでも、カメラを手放さないのはさすが朝倉と言えるだろう。
嫌々ながらも写真を撮ってくれと頼まれては断るつもりは無いらしく、結局あーんのシーンを撮られる事になるのだった。
……神楽坂との言い争いをしているあやか以外の円と千鶴も同様に写真を撮っていたが。
それ以降もさすが3-Aと言う感じで賑やかにパーティは進み、やがて午後7時を過ぎるとパーティもお開きになる。
って言うか、午前10時くらいからパーティをやってたのを考えると、9時間近くも騒いでいたんだな。確かにこれだけの元気を残しているなら、卒業式当日ではなく翌日に卒業パーティをやるってのは正しかったんだろう。
卒業したという事で午後7時を過ぎてパーティが終了しても当然それだけで終わる筈も無く、仲のいいグループ同士で2次会やら何やらで散っていく。そんな中、俺とあやか達4人は麻帆良にある公園へとやってきていた。
「うわ、夜桜に綺麗な満月とか。計ったように絶景よね。もしかしてアクセル君、何か魔法使った?」
月光に照らされる夜桜を見ながら円が尋ねてくるが、俺は黙って首を振る。
「そもそも天気を変えるような魔法は使えないしな。お前達も知っての通り、俺が使える魔法は基本的には戦闘用だけだ。……もっとも、上手くコントロールすれば色々と便利なのは事実だけどな」
そう言い、その後は全員が黙って夜桜を眺める。
そのまま5分程が過ぎ。
「くしゅんっ!」
ふと、美砂がクシャミをする。春とは言ってもまだ3月の夜にパーティドレスみたいな露出度の高い服を着ているんだからしょうがないか。というか、3-Aの全員がパーティドレスのままで会場から戻っていったから気が付かなかったが、普通は着替えとか持ってくるんじゃないのか?
そんな風に思いつつも、指先から鳥の炎獣を作り出す。
その途端、周囲の温度が数℃程だが上がり、若干涼しく感じても寒くは無い程度の気温になる。
「魔法じゃないけど、こんな風に炎獣で暖を取る事も出来るしな」
「そうね。でも、私はこうしてアクセル君の肌に直接温めて貰う方がいいかも」
パーティ用のスーツ越しに、美砂の温かい体温が伝わってくる。
「ちょっ、美砂さん!」
「残念でした。早い者勝ちだよー」
「そうね、じゃあ私はこっちの腕を貰おうかしら」
千鶴がそう言い、美砂が抱き付いている右腕とは反対の左腕へと抱き付いてくる。
「ム
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