コードギアスR2
0664話
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声と共に、スパーンッとハリセンがあやかの後頭部を直撃する。
誰がやったのかは、顔を見るまでもなく分かっている。あやかに対して突っ込みを入れるその動きは、普通の女子中学生……否、女子高生に出来るものではない。そして当然今の声に関しても聞き覚えがあった。
「ア、ア、ア、ア、アスナさん!? いきなり何するんですの!」
「委員長が暴走してるからでしょうが! 折角の卒業記念パーティなのに、何でわざわざいいんちょの家から料理人を呼ぶのよ。何の為にわざわざ私達がこうして料理を用意したと思ってるの!?」
手に持っていたハリセンを消しながら叫ぶ神楽坂。と言うか、アーティファクトの方だったんだな、あのハリセン。刀とかと渡り合えるハリセンで後頭部を叩かれても平気なあやかもあやかだが。
「その、久しぶりねアクセル。今日は来てくれてアリガト」
俺の視線に気が付いたのだろう。何処か照れくさそうにそう告げてくる神楽坂。
いつもは活発な神楽坂にしても、今日はパーティドレスを着ているせいかどこかお淑やかに見えるな。
「久しぶりというか、結構ホワイトスターで会ってる気もするけど」
「そう? まぁ、そう言えばそうか。……ね、それよりも私にも何か一言無いの?」
そう言い、ドレスを見せつけるようにポーズを取る神楽坂。オレンジ色のドレスが良く似合ってはいる。
「そうだな。確かに良く似合っているけど、出来ればもう少しお淑やかなら文句無かったんだけどな。登場シーンが突っ込みだったし」
「ちょっ、あれは委員長が変な事を言うから」
「誰が変な事ですって!? それにアクセル君にドレスの感想を聞くなんて……はっ!? も、もしかしてアスナさんもアクセル君の事を!? 駄目ですわよ。ただでさえライバルが多いというのに。それに、アスナさんみたいな警戒心が薄い人はアクセル君にすぐに食べられてしまいますわよ? 食べ物の皮を剥くようにしてそのドレスを剥いて……」
「色惚けも大概にしなさい!」
妄想を始めたあやかの後頭部へと、再び振り下ろされるハリセン。
……こんな風なあやかだけど、実際麻帆良の外で活動していると雪広財閥として普通以上に優秀なんだよな。
「はい、アクセル君。お腹減ってるでしょ?」
その言葉と共に皿が差し出される。皿の上にはオードブルとしては定番のローストビーフがあった。
「悪いな。……フォークとか箸は?」
皿を持っている美砂へと尋ねるが、笑みを浮かべつつ自分の手に持っているフォークでローストビーフを刺し……
「はい、あーん」
「シャッターチャーンスッ! ……って、何だ。アクセル君か」
「ラヴ臭の感知来たぁっ! ……って、何だ。アクセル君か」
そんな叫びと共に朝倉と早乙女が飛び込んでくるのだが
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