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東方変形葉
変化と不変の入り乱れ
東方変形葉20話「Let's go 月面旅行 ぱ〜と3」
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を買ってきてあげたわ。見なさい!」
そういって袋から取り出したのは、水晶だった。ただ、普通の水晶ではない。水晶の中にもやのような、しかしもやにしてはやけに透き通った感じのする青色の何かがあった。
「・・・なにこれ?」
とりあえず雑に質問をする。
「水晶よ。でもこの水晶は特別なの。なんと!」
「なんと?」
豊姫がテレビショッピングのMCみたいな感じで水晶の説明をしようとしている。
「綺麗なの!」
レイセンと依姫がすごい勢いでズッコケた。俺はこの体だからリアクションはとれないけど。さすが豊姫、ボケの天才だ。
「まあ地上に帰って飾るといいわ。ただ、これはどんな衝撃を与えても割れないの。傷をつけてもすぐにふさがるわ。」
ん?ふさがる?どういうこと?・・・もしかして、この水晶は力の結晶だったりするのか?
「それと、ちょっとこっちは忙しくなってきたから、明日あなたを地上に返すわよ。いいわね?」
依姫が言った。明日ならちょうどいい。明日は幽々子が地上に帰る日だ。
「ああ、わかった。」
「え〜っ裕海さんもう帰っちゃうんですか〜っ?」
レイセンが悲しげに言った。
「う〜ん、ここへはさすがに手軽には来れないからなあ。どうしよう。」
「あら、大丈夫よ。私たちも裕海にはまた月へ来てほしいから、ちゃんと手を打ってあるわ。」
え?どうやって?スキマもさすがに使えないのに。
「あなたの能力で、この水晶に“空間の変化”の結界を張ることで私の能力みたいに使えて、こちらへ来れるようになるの。この水晶はね、力を大幅に増長することができるの。だけど、増長できる力は一つだけ。しかも、目的も一つでなければならないわ。おまけに一度力を増長させたら、その力しか発揮できないの。」
ふう〜ん。そういうことか。傷がふさがるというのは、その力を登録、保存するための保護みたいなものか。
「じゃあ、気が向いたら行くよ。さて、そろそろ腹が減ったんだけど、何か作ってる?」
「はい、調理担当の兎が今作ってます。」
「うふふ、今日の晩御飯は何かしらね。」



夕食を食べ終え、風呂に入るべく廊下を歩いてると、なんか手招きする手が見えた。多分幽々子だろう。
「裕海、私たちはそろそろ帰るわね。あなたはどうするの?」
「ああ、俺は明日帰る。」
「幽々子様〜っ準備は整いましたよ。あら、裕海さん。よくわかりませんがお疲れ様でした。」
「ん、妖夢もお疲れ。」
何も聞かされてないのに、と言いかけてこらえた。
「じゃあ、俺は明日幻想郷に戻るからね。」
「はい。お気を付けて。」
「怪我しないようにね〜。」



風呂に入り、部屋に戻ってきた。・・・あれ?なぜ昨日と同じ、布団が3つなの?
「ごめんね〜、もう一つの布団が見つからないのよ。」
「まあ、別にいいけど、そ
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