変化と不変の入り乱れ
東方変形葉20話「Let's go 月面旅行 ぱ〜と3」
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「今日は兎達の訓練に付き合ってもらおうと思ってるけど、いいかしら?」
豊姫が提案した。暇だし、それもいいかな。
「ああ、わかった。」
『わーい!』
うさみみ達が飛び上がって喜んだ。
「じゃあ、まずはあなたの実力を試そうかしら。あ、じゃああの兵士を呼んできて。」
「はい!」
あの兵士?ああ、門の前で警備をしていた人か。
「なんでしょうか、豊姫様。」
「あなたには、この子の相手をしてもらいます。さあ、本気で戦って見せなさい。」
「わかりました。」
いやいや、俺って武術とかやったことないんだけど。どうしようか。
「あなたは能力がすごいから、直接使っちゃいけないわ。」
直接使ってはいけないか・・・。弾幕は痛覚をいじらないとあまり効かない。だったら結界で何とかするか。
「わかった。さあ、手加減してやるから本気でこい。」
「ふん、地上人風情がなめやがって。行くぞ!」
刀を振り下ろしてきた。“威力の変化”の結界を俺の手の周りに張る。そして相手の動きを読み、相手の死角に素早く入り込み、打撃を入れる。
「ぬっ!?ぐああああっ!」
結構効いた。威力を普通の1・8倍くらい上げただけで。
「くっ!せいやあああ!」
さて、次は“速度の変化”の結界だ。俺の周りにそれを張り、素早く離れ、そして素早く死角に入りこむ。そして高速で相手の横腹に打撃をくわえる。
「ぐっがあああっ!!」
「そこまで!」
制止が言い渡された。
「ふ〜ん、なるほど。自分の周りに何かしらの変化の結界を張れば一時的に能力を得られるのね。」
あ、なるほど。そうなのか。使っておいてなんだけど、今初めて知った。
「ようし、なら私と一戦交えなさい。」
うさみみ達がざわついた。まあそれもそうだろう。リーダーが地上人と一対一で戦うのだから。
「行くわよ!手加減しないからね!」
瞬時に結界を張り替える。今度は“空間の変化”だ。
「えい!」
離れたところから突きを繰り出した・・・と思ったら、目の前に手が飛んできた。危うくぎりぎりでかわす。
そうだった。豊姫の能力は、海と山を繋ぐ程度の能力だった。あっちの空間とこっちの空間を繋いでいたんだ。空間をめちゃくちゃに歪ます。そうすれば相手はその歪みを修正するだろう。その隙に“光の粒子の変化”で光線を撃つ。
「あら、厄介なことしてくれたわね。」
作戦通り、歪みに気付いた。その隙に張り替え、光線を撃つ。多分相手は空間を張り替えてこっちに飛ぶようにするだろう。だが、その余裕を作らせないために、また“速度の変化”で光の速さで飛ぶようにする。それを繰り返す。
「きゃあっ!?痛たー!いたたたたたた!?こ、降参!」
ふう、これけっこう便利だな。
「わあーっ豊姫様に勝っちゃった。」
「すごーい!」
周りにうさみみ達が寄って
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