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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第58話 別れ、そして約束
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で俺たちの借りているボックスの方へ足を運んでいった。
「それにしてもお前も毎回律儀に引っかかるよな」
俺は口元をにやけさせつつ木場に話しかける。
「けほっ、けほけほっ……。今回は明らかに『当たり』があったから油断しちゃったよ。それでも一応警戒して一番無難そうな烏龍茶を選んだんだけど……」
おっ、白音ちゃんの目論見通りだな。流石だぜ。
「ちなみにどれを選んでたらセーフだったんだい?」
「残念、あのトレーの上は全部『当たり』だ」
「……それは酷いよイッセーくん」
ガクッと肩を落とす木場。まぁそんなに落ち込むなって。
「っていうかよくこんなの作れるよね。飲んだ今でも見た目だけなら烏龍茶にしか見えないのに」
「そりゃまぁあれだ。子供の頃からの研鑽と努力の賜物だ」
なんせ子供の頃からドリンクバーを見るや混ぜずにいられなかったからな。主に俺と龍巳、白音ちゃんが。
「……で、話ってのは?」
「あ、うん、そうだね」
そう言って俺達はドリンクバー横のベンチに腰掛ける。
「今回のことでちゃんとお礼を言っておこうと思ってね」
「礼? おいおい、俺は今回たいしたことしてねぇぞ? 礼を言うならそれこそ一番に火織に……」
「うん、それはもちろんなんだけど、ちゃんと一人一人全員にお礼を言っておこうと思ってね。ちなみにイッセーくんで最後なんだ」
「って俺最後かよ!? た、確かに今回のことで俺貢献したことなんて殆どなかったけど、生徒会の連中より後って酷くね? 一応俺達同じ眷属だよな?」
「ふふっ、ごめんね。実はイッセーくんにはもう1つ話があったんだけど、そっちを言うのにはちょっと勇気が必要だったからズルズルと先延ばしにしちゃったんだ」
「もう1つ?」
疑問に思う俺をよそに、木場は目をつぶって深呼吸する。そして落ち着いたのか、息を整えると真剣な表情でその口を開いた。
「僕、火織さんのことが好きみたいだ」
………………
………………………………
………………………………………………え?
「はぁっ!? え、あ、その………………えぇっっ!?!?」
「ちゃんとイッセーくんには言っておこうと思って。じゃないと不公平だからね」
「ちょ、おまっ!?」
「まぁそういう訳だから、これからはお互い正々堂々行こうねイッセーくん」
「ってだからちょっと待て!! なんでそんないきなり!?」
「う〜ん、人を好きになるって理由が必要?」
「いやだからって!!」
「……強いて理由をあげるなら………………彼女の背中に憧れたから、かな?」
「っ!!」
………………こいつ
「……あぁ
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