暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第58話 別れ、そして約束
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方がはるかに美味いし」

「くぅ〜、てめぇ羨ましすぎるぞこの野郎! 美人で料理上手な幼馴染が、しかも4人って! その上あれだろ!? リアス先輩たちとも一緒に住んでんだろ!? てめぇホント俺と変わりやがれ!」

「誰が変わるか! っていうか変わったらお前の好きな会ty……」

「わ、わぁっ!? ちょっ、バカッ!? 本人の前で何言おうとしてんだ!?」

「お前がフザケたこと言うからだ。っていうか出来婚宣言するくらいなんだからもうちょっと強気で攻めりゃあいいじゃねぇか」

「だから本人の前で言うな! っていうか人のことどうこう言うなら、お前の方はどうなんだよ!? お前だって火……」

「だぁっ!? てめぇそれ以上口開けんな! っていうかなんで知ってんだよ!? 一度も喋ったことねぇんだぞ!?」

「てめぇは分かりやすすぎんだよ!」

 それにしてもイッセーと匙くん、ずいぶんと仲良くなったわね。今も2人ではしゃぎながらじゃれ合ってるし。と、そんな賑やかな風景を眺めてると、会長が1つの箱を取り出してきた。

「あ、そうでした。良ければみなさんこちらもどうぞ」

 そう言って会長がその箱を料理の並べられている机においた。そしてその箱を開けると……

「「「「おぉぉ〜〜〜っ!!!」」」」

 箱の中からは見事なケーキが!

「これ、会長が作ったんですか?」

「えぇ、せっかくですから私も腕を振るわせて頂きました」

 そうにこやかに言いつつケーキを切り分ける会長。……でもなんでだろう? 生徒会の皆、それに部長や朱乃さんの笑顔が若干ひきっつってるような? ……何か引っかかるわね。

 一方その皆の様子には一切気づかず、我先にと会長に皿を差し出す龍巳と白音、そしてゼノヴィア。そして皿に盛られると同時、すぐさまフォークで一口大にケーキをすくい取り、口に入れた瞬間……!!

「「「んンんっっっ!?!?」」」

 3人は口を抑えるとその場でぶっ倒れた!?

「ど、どうしました皆さん!?」

 いきなりの事態に困惑して彼女たちに駆け寄る会長。この時になってようやく私はある事実を思い出した。原作においてさらされた会長の欠点、料理は普通に出来るくせにお菓子作りだけは壊滅的に下手であるという事実に。

 その事実を知らないであろうイッセーやイリナたちも倒れて悶えている龍巳たちの方に駆け寄っていく。……しかし無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)をも悶絶させるほどの不味さか。ちょっと興味は湧くわね。決して口にしようとは思わないけど。

 ……しかしこれは非常にまずいわね。原作でこの事実が明るみになった時は確かイッセーが最後まで頑張って食べるというお笑い話だったんだけど………………この場には黒姉がいる。その黒姉
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