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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第58話 別れ、そして約束
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いいぜ。お前の気持は良く分かった」

「イッセーくん?」

「けどな! こちとらもう何年も火織に恋してるんだよ! 今更てめぇに渡せるか! 火織はぜってー渡さねぇからな! ”祐斗”!!」

「っ! うん! 僕も負けないよイッセーくん!」

 ったく! なんでそこでそんないい笑顔になるかねこいつは!

「という訳で僕はこれから火織さんとデュエットしてくるよ!」

「ってお前は早速か! させねぇよ! 火織とデュエットするのは俺だ!」

 これだけは絶対に譲れないんだよ! 絶対に負けないからな、祐斗!







 ちなみにこの後、先を競うのようにボックスへと帰ってきた俺達の眼の前に広がっていた光景は……

「うぇぇぇ、何これぇ……」

「ゲホッ! ゲホッ!」

「ぎゃあああっ!! 目が! 目がぁっ!!」

「あれ? ……でもこれはこれで………………」

「正気か留流子(るるこ)!?」

「ごめんねゼノヴィア、私はここまでみたい……」

「イリナ! 目を開けろ! イリナァッ!!」

「レイナーレさん! しっかりしてください!」

「にゃっははは! にゃ〜っはっはっはっは!!」

「白音、グッジョブ!!」

「ありがとうございます龍巳姉さま!」

「やっぱりこうなったわね。イッセーと白音が行った時点で怪しいと思ったのよ……」

「あらあら、リアスの予想大当たりですわね」

 予想以上の阿鼻叫喚の地獄絵図! さすがに部長と朱乃さんには気付かれたか! アーシアが無事なのはレイナーレが庇ったからか? それにしても……

「ぐぇほっ、けほっけほっ! は、鼻が……」

 鼻からジュース垂らして悶え苦しむ会長ってのは流石に想定外だったぜ。……うん、ちょっとやり過ぎた、かな?














 翌日、俺達オカ研と生徒会の面々はイリナとゼノヴィアを見送りに空港まで来ていた。2人を驚かせるために先に来て待ち構えてな。案の定空港に入ってきた2人の前に出ていくと驚くと同時にイリナはまた泣きだした。こいつ昔からこんなに涙もろかったっけな?

 そうそう、この2週間イリナと一緒にいるうちにいろいろ思い出したよ。イリナが引っ越していった後龍巳や黒歌姉、白音ちゃんが隣に越してきて毎日が賑やかだったからつい忘れちまってたけど、本人に会うと意外と思い出すもんだな。まぁそれだけ大切な思い出にいつの間にかなってたんだと思う。

 昨日なんかも打ち上げの際、2人で昔話に花を咲かせたりなんかもしたしな。それに……あの約束も思い出したんだ。







「イッセーくん、その……昔した約束、覚えてる?」

「約束?」

 祈るよ
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