暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第58話 別れ、そして約束
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?」

 か、考え事してたらいつの間にか着いてたのね。そりゃゼノヴィアも変に思うわ。

 そんなゼノヴィアはなおも私を気遣わしげに見つつも、部室のドアをノックした。

「どうぞ」

 リアスさんの声を聞くと同時にドアを開けるゼノヴィア。そして中の光景を見た私達は

「「……え?」」

 思わずそんな声をあげちゃった。

「いらっしゃい。ようやく来たわね」

 そこにはオカ研の人たちのみならず生徒会の人たちも全員集合していて、さらに机の上には数々の美味しそうな料理、そして……

「今日は皆で打ち上げよ」

 天井から吊るされた垂れ幕には『祝勝会』の文字が。







   ☆







「やっぱり納得いかない」

 私はちょっとばかり頬をふくらませつつも垂れ幕の『祝勝会』の文字に目を向けた。打ち上げしようっていう意見には賛成だし、そこにイリナとゼノヴィアを呼ぼうって意見には大賛成なんだけどね。

「まあまあ、いろいろあったけど負けたのは本当なんだからむくれにゃいの」

 そう言いながら黒姉が私の頭をよしよしと撫でてくる。うぅ、なんかいつもと立場が逆転しててちょっと恥ずかしい。

 イリナとゼノヴィアが部室に来てから、戸惑う2人に無理やりグラスを持たせそのまま乾杯となった。その時の部長の

「祐斗の禁手(バランス・ブレイカー)とイリナ、ゼノヴィアの任務達成……そして火織に初黒星をつけたことを祝って!」

 の最後の一言はいらないと思うんだ! しかもそれ聞いて皆も嬉しそうにしてるし。……ちくしょう。

 その後、最初こそ戸惑っていたイリナとゼノヴィアももうすっかりみんなに馴染み、今は皆小グループに分かれて談笑中。イリナなんかは巡の日本刀見せてもらって目を輝かせ、そこに祐斗を加えて刀談義に興じちゃってるし、ゼノヴィアは私と黒姉が中心になって作った料理を龍巳や白音と競いあうようにして食べてるわ。それにその他の皆も、これまであまり交流のなかったオカ研と生徒会がうまく混ざるようにして談笑してる。うん、イリナたちがここ来た時はどうなることかと思ったけど、現状のみんな仲良くしているのを見ると色々頑張ったかいがあったと思えるよ。

「おい兵藤! お前いつもこんな美味いもん食ってるのかよ!?」

「え? まあ確かに最近は朝昼晩と黒歌姉の料理が多いな。半年くらい前におじさんたち出張に行ってから黒歌姉たちも飯はうちで食ってるし。でもあれだぞ? 今日の料理はどっちかというとパーティー向けの料理が多いからいつも食卓に並ぶ料理とはだいぶ違うぞ?」

「でも結局黒歌先輩の作る料理なんだから美味いんだろ?」

「まあ、な。っていうか黒歌姉の料理はこういうのより家庭料理の
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