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戦国異伝
第百六十七話 信玄動くその九
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に他ならないというのだ。
「御主はな」
「ではそれがしその炎となりて」
「殿と共にあるか」
「はい、天下をその炎で温かくしましょうぞ」
「燃やしはせぬのじゃな」
「武田の炎は民の為の炎ですな」
 それならばだというのだ、ここでも熱い声で語る幸村だった。
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