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魔法科高校の有能な劣等生
現れた闇
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無い。
無月家のジジババからの通知みたいなもんだ。」

やはり、そんな所だと思った。
予測はしていた。よって驚きは少なくポーカーフェイスに支障はない。
予測していなかったらポーカーフェイスが崩れ悟られていただろう。
コイツ、怯えてやがる(笑)とな
それだけは避けたい。
なんとしても、今はこの状況をどうにかして修正しここを俺の世界に戻す事が先決
よって、話を少し少しだけ聞く事にした。

「ジジババがなんだって?」

「えっと確か次に行われる大事な縁談にお前を連れ返せだったかな?」

なんで俺に疑問形で返すんだよ。
お前が話を伝えるた為に此処まで来たんだろ。
不審者の件が合ってから警備が更に厳しくなったこの魔法科高校に、

「俺は帰らない。」

「え、まだ帰って来いなんて一言も言ってないよ?」

その言葉に俺は面を喰らった。
上手く言葉を使い俺があの場所に帰りたくない事を知っている様に聞き出す。
相変わらずウザくて地味にかっこよくて、そこだけは変わっていない。

「別に今回は帰って来いとかそういう命令じゃないって。
そこは安心してくれて良いよ?
と、さっきも言ったけど俺はジジババに言われて此処に来たの。」

「確かにお前の能力なら此処に侵入しても誰にも気付かれず機会にも悟られず来れるよな。」

エヘヘへへへへへへへ
別に褒めた覚えはないがさっきの俺の言葉はどうやら褒め言葉として影の耳に入ったのだろう。
お調子者、いや他が単に天然なだけかもしれない。

「いやー、少し張り切ってね。
ここの警備システムは意外に硬かった。
これ位、強固ならテロリストが侵入して来ようがハッカーが来ようが怖いものなしだね。」

「そうでもないぞ。
先日、テロリストやら不審者がこの学校に侵入し色々とやらかしてくれた。」

「え、そうなの?
あ、だからここの守備力が聞いてた情報より硬かったのか。
てっきり情報の方がデマかと思ってた。」

またもやエヘヘへへへへへへへと笑い出す。
よく笑う奴、それも昔と変わっていない。
以前とあの時と、

「ま、お前は凄いよ。
天才だ、俺の魔法じゃそんな芸当は到底不可能だよ。」

俺の得意とする魔法は重力操作、隠密行動には適していない。
どちらかと言えば拷問に使えそうな魔法、それに比べ影が使う魔法は異質と言える。

「天才、それは君だよ。
俺は努力してこの魔法、力を手に入れたんだ。」

謙遜、ではない。
事実だ、影は昔、魔法の力がなかった。
無月の一族の中で落ちこぼれと蔑まされ悲しい思いをして生きていた。
今では想像する方が難しい。

「努力か、元々合った。
才能を開花させたのはお前なんだ。
それを天才と言わずしてなんと呼ぶ
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