団欒
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俺の伯父、ひい爺さんはあの誰もが知る世界一の名探偵シャーロックホームズだ。
近所の人はシャーロックホームズの事を探偵さんと言う。
ま、それはあだ名の様な物で実際のホームズの名前を近所の方々は水無月 純大とまたまた勘違いしている。
探偵というあだ名は近所で起こった事件をホームズが解決し付けられたあだ名
ま、あだ名の通り名探偵だけどね。
でも名前は偽名、確かに私はあの誰もが知る名探偵シャーロックホームズですよ(笑)
と言われるよりはだいぶ良い。
ホームズ自体、自分がシャーロックホームズである事を隠し日本で生活している為
その方が生きやすいだろう。
「ホームズ、おかわり。」
俺はさっきまで茶碗一杯に合ったご飯を一瞬で食し空になった茶碗をホームズに差し向ける。
「いつ見ても良い食べっぷりだね蒼太」
そう言ってホームズは俺が差し出した空の茶碗を受け取りご飯を入れる。
その仕草はもう完璧に日本人、いやおばちゃんみたい。
これが世界一の名探偵シャーロックホームズだと考えるとなんだが胸が痛む。
「どうした蒼太?
なんだが顔色が悪いが?」
ご飯を茶碗一杯を俺に差し出しホームズは言う。
「別にただこれが俺の伯父だと考えるとなんだが胸が痛むというかなんて言うか。」
「?」
俺の発言を推理出来なかったのか
世界一の名探偵シャーロックホームズは?状態
俺は改めてホームズに目をやる。
ホームズの服装は至ってシンプル、よくサザエさんやら何やらのお父さんが着ているあれだ。
それはホームズに良く合っている。
これで夏祭りの時に外に出れば女性はもうメロメロ状態に陥ってしまうだろうな、
「そういえば蒼太、」
「なんだよホームズ?」
「今日、午後からちょっと用事が合ってね。
少し帰りが遅くかるかもしれない。
よって冷蔵庫の中に適当に作った料理を夜ご飯にしてくれ。」
「ほーい。」
そしてホームズは立ち上がった。
俺はそれをご飯を口一杯に頬張りながら見つめて結局ご飯に集中した。
(ホームズが出かける?)
俺の頭によぎった。
何をしに一体、何が目的で出掛けるのか?
ちょ、ちょっと気になる。
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