第二十六話
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強気そうなツリ目に栗色の髪をツインテールにしている。はて、どこかで会ったような気が・・・
「・・・・・・あ、」
「アンタ、まさか鬼」
次の瞬間、俺はそいつに向けて札を投げて口をふさいでいた。
うん、今思い出した。それにしても、何でここに・・・あそこからここに通うやつはいないと踏んでたんだけどな。
「・・・失った名前を使うのはタブーだ。あとでちゃんと話す。OK?」
「・・・(コクリ)」
真っ赤な顔でうなずいたのを見て、俺は札を回収した。
あー・・・マジでか。何でこうなるのかねぇ。懐かしいやつに会ったもんだよ、まったく。
「えっと・・・もういいですか?」
「ああ、どうぞ」
着席すると、次は雪姫の番になる。
「雪姫だ。名字は一輝と同じように後付けだから名前の方で呼んでほしい。くれぐれも、殺女のようには呼ばないように」
そして、雪姫に対しても質問の手は挙がった。
「どうして寺・・・一輝君と同じ名字を?」
「後見人が同じでな。手続きが楽なんだそうだ」
ちなみに、俺は光也が遊んでいるだけという案に一票だ。そこまで大きな影響はないにしても、多少は面白いことになってくれないかなー、とかそんな感じに。
「ということは、二人とも後見人は光也室長・・・二人って何者?」
「・・・私は、大した立場じゃないよ。一輝が特殊なだけだ」
「オイコラ、俺を理由にして終わらせるな俺が面倒だろうが」
が、まあそれも事実なので仕方ない。
特殊というか、もはや国家機密だもんなー・・・最近、この考えに至ることがやけに多い気がする。
どうにも、俺自身に対して機密事項が多すぎるよな・・・一つあるだけでも珍しすぎるのに、二つとか・・・と、そのタイミングで仕事用の携帯が振動したので、机の中で開く。
光也からか・・・サブタイトルは、『例の件について』。
『どうも、寺西さん。例の件・・・あなたの能力について、何にも分かりませんでした。
いやはや、まったく。あなたに関わる事はどうしてこうも面白いことが多いのか。
まあ、あの力が呪力も妖力も、それこそ外国関連で考えて気とか魔力とかチャクラとかを使ってない時点で確定していたようなものなんですけど。
それにしても、ここまで何が由来の力なのか分からない力もないです。
元としている力を確認することすらできない。ここまで見事な異常は楽しい限りです。
いやね、そもそも珍しいものなんですけど。保持者が日本に二人しかいませんし。
とまあ、前置きはこれくらいにしておきましょう。
なにはともあれ、あなたのあの力は異常と認められ、晴れて異常能力者です。
いやもうほんと、素晴らしいですよ。
日本で初じゃ
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