第二十四話
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との距離を詰める殺女。さらに、予想以上に話しかけやすいと思ったのか男女問わずどんどん人が集まってきた。
さて、今度こそこの場を・・・
「それで、そっちの人・・・寺西さんとはどんな関係なの?」
立ち去れなかった。
はぁ・・・やっぱり、この二人につきあってるとその気がなくても目立つ。
「あー・・・寺西は便宜上の苗字だから、雪姫でいい」
「そうなんだ・・・じゃあ、雪姫ちゃん」
なんだか呼ばれ慣れないが、寺西で呼ばれるよりはいいか。
殺女の時と違って、こっちの事情も考慮して名前で呼んでくれた。
「それで、殺女ちゃんとはどんな?」
「説明が面倒だな・・・細かいところを省くと、殺女のパートナーの秘書みたいなことをしている」
「なんだか・・・大変そうだね」
「大変だが、まあ前にいたところに比べればはるかに待遇はいいな」
「へぇ・・・それって、ここの人?」
そう言いながら、今自分が腰かけている机をさしてくる。
この学校、男女混合の名簿順になるので殺女、一輝、私の順に並ぶのだ。
「まあ、そこの人だが・・・」
「へぇ・・・じゃあ、その人が殺女さんのパートナーなのか。どんな人なんだ?」
男子生徒の問いかけに、私と殺女は視線を合わせて会話をする。
事実は、説明できないものが多い。とはいえ、テキトーに言うと後々一輝が困る。言えるのは事実だけ。
・・・・・・・・・
「第一印象は、まともそうな人だな」
「あー・・・確かに、今のカズ君はそういう印象を受けるよね〜」
「へぇ、そんな人なんだ・・・」
「え、違うよ?」
殺女が首をかしげながらそう言うと、一瞬全員が黙った。
「え、違うの?」
「まあ、違うな・・・あくまでも第一印象と言うか、少し話をするくらいまでなら、その印象を抱ける」
「でも、ある程度親しいところに来るとそうじゃなくなるよね〜」
「こう・・・説明が難しいな・・・」
私の場合、普通の出会い方じゃなかったから少し違っただろうけど。
殺女もそんなことは言ってたな・・・
「まあでも、本人に自覚はないがいい人だ。基本的には」
「そうだよね〜。一切自覚はないけど、いい人だよ。親しい人のためなら何でもできる感じ」
それこそ、犯罪でもためらいなく。・・・ああなった一輝は、少し怖いがな。
「で、最後に一番重要なのは・・・」
「・・・ああ、あれか・・・」
「何々?」
興味がわいてきたのか、もはや教室にいる全員が集まっていた。どうりで暑いわけだ・・・
そして、私と殺女は異口同音に、
「「問題児」」
一輝についての一番の情報を、全員に伝えた。
まあ、ちゃんと付き合いがないと分からないし、危険な意味合いでの問題児じゃ
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