第二十一話
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わされた人間を全て取り押さえた、ということにしたのだ。
確かにそれなら大量の人間を収容したことにも理由が付くし、治療という名目で記憶をいじっても問題がなくなる。席組みの出動についても、まあ問題はない。
それでも、だからと言って霊獣が出てきたことにするのはどうなのだろうかとも思うのだが・・・
まあ、これについては各方面から文句を言われないだけの理由があればいいのだから問題はない。
刑部姫は神とも言われている霊獣。そこに対して席組みを出動させても、文句を言われる筋合いなどないのだ。
ただ、問題があるとすれば・・・
「何で、こうなってるんだろうな・・・」
「何でも埋め合わせはする、と言ったからだろう。ほら、さっさと行くぞ」
俺は今、雪姫と一緒に出かけている。
二人きりで、だ。正直、何でこれが埋め合わせになるのかは分からない。
「・・・ま、いいか」
別にいやではないし、俺も男だ。こうしてかわいい女の子と一緒に出かけられる、というのは純粋にうれしい。
雪姫にどんな意図があるにせよ、楽しむことにしよう。
「どうしたんだ?」
「ん?いや・・・雪姫と遊びに来れてうれしいな、と思って」
「な・・・何を言ってるんだ!」
雪姫はそう言ってからマフラーを少し引き上げ、歩調を上げていく。
その頬が少し赤くなってる気がするけど・・・気のせい、かな。
とりあえず、置いて行かれないように少し走り、雪姫の隣まで追い付いた。
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