第二十一話
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ておいたやつの首を一太刀のもとに切り刻む。
「鬼道流剣術、殺ノ型、刻首。対人戦において相手を殺すための技だ」
そして、と言いながら落ちてくる俺を待ち構えているやつの首を、蹴りで切り落とす。
「鬼道流体術、攻ノ型十三番、脚首。・・・このタイミングで俺に使うなら、昇竜か昇龍がベストだったな」
さて、これで後七人。全員が基礎的な技は使ってくるとみていい。
だからこそ、警戒を解いて余裕を持って相手をすればいいか。
「・・・僕でも、使えない技を当然のように使うだと!?」
「キサマ、一体・・・」
「・・・おいおい、まさか自分たちが今の日本で最も鬼道について知ってるとでも思ってるのか?・・・って、そうか。まだ名乗ってすらいなかったな」
いやはや、つい苛立ちが先行して忘れてた。
この名乗りを上げて初めて、あいつらを絶望させきれるんじゃないか。
ということで、俺はやけに芝居がかった口調で名乗りをあげることにした。
「これはとんだ失礼を、鬼神ノ会の皆様・・・いえ、こうお呼びしたほうがよろしいでしょうかね。外道信者の皆様方」
そう、外道信者。
こいつらがかつて自らを名乗っていたものであり、宗教の名は鬼道信仰。
非公式であったために気付くことができず、完全にうちの一族が出遅れた・・・鬼道の一族を神と崇める宗教。
自らも人としての道を外すことによって少しでも鬼道に近づき、いずれは完全な外道とならんとする宗教。本気で、へどが出る連中。
今回は、その鬼道の一族が完全に滅んだのをいいことに出てきたんだろうが・・・さすがに、死んだご先祖様や父さんのことを刺激されて、いい気はしない。
ここで、全員潰す。もう二度と出てこれないまでに。
「日本国第三席、『型破り』寺西一輝」
「ほう・・・光坊が連れてきた、卵の席組みか」
その口調は一瞬、とても優しいものになったが・・・次の言葉で、そんなものは消えうせる。
「失いし名は鬼道。外道と呼ばれし、道を外した一族也」
その瞬間に、全員から割と本気の殺気を向けられた。
うん、やっぱり大したことないね。
次の瞬間には槍を構えて向かってきたやつの槍を掴み、膝を使って壊して手に入れた穂先で脳天を貫き、その体を次の向かってきたやつに投げつけて頭に銃弾を二発撃ちこむ。
その瞬間に遠距離から弓が放たれたので掌で受け止めて投げ返す。
さすがにそれで殺すことは無理だったようなので、五行符のうち木行符と火行符を投げ、木で拘束してから火で燃やす。
五行相生、木生火。
そのまま二人組で連携してきたやつらの足元を壊して生き埋めにし、水行符で溺死さ
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