第二十話
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とただうっぷんを晴らしているだけにすぎない。
そのまま突き進んでいき、なんか幹部っぽい風貌のやつすら見向きもせずに倒してから祭壇を発見する。
それを見て・・・焦って近づいて書物を回収し、狐火で祭壇を破壊する。
自ら壊した祭壇には一切眼もくれずに書物を丁寧に観察して・・・中身に何もないことを知って、ほっと一息をつく。
その手に握られている書物の表紙には・・・少しばかり、焦げ目が付いていた。
つまるところ、狐火を使いまわしていたせいで火が付いてしまったわけなのだが・・・まあ、大事に至らなかったからよしとしよう。
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「ほっほっほ。元気だのう。老骨にはうらやましいわい」
慈吾朗は自分の髭をさすりながらそう言った。
その周りには、先ほどまで武器を持って勇敢に向かて来た人たちが倒れている。
そして、慈吾朗の背後には・・・
「ウオン」
「よしよし、ベル。ようやったのう。今日は、まだ頑張ってもらうからな」
半透明の大型犬・・・犬神のベルがいた。
この惨状、ベルが一吠えしただけで出来上がったものなのだ。つまり、慈吾朗は何もしていない。
それこそ、慈吾朗は単体でも席組みに入れるだけの実力者。そこに、犬神のベルが加わることで、第二席『犬神使い』となるのだ。
それにしても、なんだろうか・・・
強くなればなるほど、書くことがなくなっていくのは。
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「・・・くどい」
白夜はそう言って、向かってきた男を投げ飛ばした。
自分に向かってくる弾丸をよけながら進み、銃を持っている奴を殴り飛ばして無力化していく。
他のものと違い、一切の呪術を使わずにその場を制圧していく。
正確には、狭い場所で使えない呪術だったりこんな相手に使うのは気が引けるような代物なのが原因なのだが・・・
そうしてその場を制圧しきり、祭壇を破壊してから一番偉そうな物の頭の中から直接、情報を引き出す。
場所を把握してから、その場を去って次の場所に向かった。
そのかばんにはもう入りきらないほどの書物が詰まっており、仕方なく式神を展開して、一輝の元まで運ばせた。
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「はぁ・・・全く、皆さん何の遠慮もなく活動していますね・・・団員の回収、こっちの人数が足りないせいで追いつきませんよ」
「まあ、最悪追いつかなくても問題はないけどな。それこそ、目的さえばれなければ何でもいい」
俺と光也は、即席の指令室のような場所でそう話していた。
そして、その後ろでは集まってきている書物の選別作業を、光也の部下が行っていた。
「それで、どうするのですか?向こうのトップが誰なのか、分かって
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