第十九話
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そろそろ耐えられなくなって、本気で殴り飛ばした。
「わーわーわーわー、うるさいんだよ。言っとくけどな、あいつらはそんな偉いもんじゃねえよ。もし仮に復活したとしても、何もしないにきまってる」
「お、お前に我らの神について何が、」
「日本で一番、俺が詳しい。・・・ああ、それとな」
殴り飛ばしたやつに近づいて、胸ぐらをつかんで本気の殺気をぶつける。
「その書物、俺は一文字残らず読めるぞ・・・信仰なんて、欠片もないけどな」
そこでそいつが気絶したので、光也の部下に投げ渡す。
そのままそいつらが出て行ったのを見て、俺は何かないか探し始めた。
とりあえず、部屋を荒らしたい放題荒して・・・途中で来たさっきのやつらの仲間もボコってから探していたものを発見する。
一件目でも見た祭壇とひたすら名前の書かれた書物。そして、それとは別の書物を発見した。
その内容を全部読んで・・・握りつぶさずに、一件目とは別の空間にしまう。祭壇とかは、一件目と同じ所に蹴り込んだ。
その辺りでパトカーのサイレンが聞こえてきて建物の前で止まったので、見つからないように飛んで立ち去る。
そして、そのまま水の上で携帯を取り出し、現状を声に出しながら文章にしてまとめることにした。
まず、さっき回収したのに書いてあったのは本来一冊では意味のないもの。確か・・・全部で四十冊あって、それとは別で一番重要なものが一冊ある、合計四十一冊で完成するものだ。
一番重要な一冊はあいつらが持っているはずがないので、回収しなければならないのはあと三十九冊。
最悪の場合・・・というかほぼ間違いなく、こいつらは日本全国に散らばっているだろう。さすがに、それを全部一人で回収するのは無理ではなくても時間がかかるな。出来るなら、あいつらが対応してこれないくらい迅速に対応したいし・・・ま、仕方ない。
出来ることなら誰も巻き込まずに一人で回収したかったんだけど、それは諦めるしかないな。
もう既に、後十分もあれば日付が変わる時間だ。こんなペースでは時間切れになるのは避けられない話だ。
んで、あいつらは日本全国に広がって活動できるし、フットワークも軽いから・・・うん、これしかないな。
作戦が決まったので、俺はメモ機能を閉じてから電話帳を開き、光也に作戦を話した。
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「・・・なあ、これはどういう状況なんだ?」
「日本の陰陽師トップ十人が集合した状況」
「ただの一般の家に?」
まあ、雪姫の疑問はもっともなんだけど・・・おかしいな。
ここは例の土地に新しく建てた家で、俺は席組みの第三席。つまりは、あいつらと同じ席組みの家なんだけど・・・まあ、仕方ないか。
「それで?メールにあったことは事実なの
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