第十八話
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・どうかしましたか?』
「・・・そうだな、話しておくか。ただし、全面的な協力を約束してほしい」
俺がそう言うと、電話の向こう側で息をのむ気配が伝わってきた。
『あなたがそこまで言うとは、珍しいですね・・・では、席組みを必要な時に必要なだけ配属、でいかがでしょう?』
「十分だ。日本のトップ十人で事にあたれるんだからな」
そして、俺は何があったのかを話した。
「うちの一族が昔潰したはずの宗教団体・・・今日、今さっきあった立てこもり事件(未遂)は、あの団体の仕業だ」
『・・・訂正します、寺西さん。必要なことはなんでも、いくらでも協力します。なので・・・大元まで、すべて潰してください』
「OK。依頼されなくてもそのつもりだ」
光也の口調からは、ついに一切のふざけがなくなった。
まあ・・・あんな団体、潰さなかったらどうなるかわかったもんじゃないからな。一歩間違えば、俺並みの不確定因子になる。
それに、今回は・・・前回よりも、間違いなく性質が悪くなってる。
さて、まずは・・・
「今回、何て名前で活動してるのか、だな」
それが分からない限り、過去の情報は何の役にも立たない。
今使える情報は、新興宗教と何も変わらない、ということ。
だとすれば・・・必ず、入団を誘っているはずだ。
「その様子があるところを、全部襲撃してみるか」
捜査権限向上のおかげで、十五位のほうのライセンスでも合法的に捜査できる。
そこに、一切のためらいはない。
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