第十七話
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し」
「殺し殺され、ではないのですね」
「命の危機とか、経験したことないなぁ・・・」
そう言っている間にも五回ほど復活してきたので、そのたびに切り裂いていたら・・・ついにキレた。
「お前!ボクを何回切り裂くつもりなんだよ!」
「え・・・消滅するまでだけど?」
「何当然のように言ってるんだ!それに、ボクが死ぬわけないだろう!ボクは、穂積たんと・・・」
「ああもう煩い。ウザい。キモい。払え、急急如律令」
ここ十年くらいはやっていない全力での札投げをやった。
割と本気でやってみたら、キモ男の存在が一気に薄くなった。
・・・いっそ、このまま消し去ろうか・・・
「なんで・・・ボクは、ランク持ちですら勝てないはずじゃ・・・」
「あ、うん。そうみたいだな。三十二位が死んだんだっけ?」
「そ、そうだ・・・だから、お前みたいなよわっちそうなのなんて・・・」
「あ、ごめん。その三十二位のやつなんて、卵の俺の足元にも及ばないから」
そして、俺は名乗りを上げた。
「日本国第三席、『型破り』寺西一輝。失いし名は鬼道。外道と呼ばれし、道を外した一族也」
その瞬間に、キモ男の表情がひきつった。
「ヒッ・・・なんで、なんでそんな立場のやつが来たんだよ・・・・・・!」
「偶然、この近所に住んでてな。ここの持ち主から依頼されたんだよ」
まあ、なんにしてもだ。
これで十分に絶望させられたはず・・・と、その瞬間に視界が真っ黒になった。
「ふ、ふん!それでも、ボクの力ならどうとでも・・・!」
「・・・これ、本当に瘴気か?」
なので、片手で全部払った。
これ・・・予想以上に何ともない。え、こんなんでランク持ちが死んだの?
「・・・はぁ、もういいや。強いならもう少しやりようもあったんだけど・・・弱いんじゃどうしようもないな」
そう言いながら呪力を手元に集めて、呪力の剣を作り出す。
これ、見た目は地味なんだけど上級者にしかできない技なんだよな。
「さて、と。んじゃ、死ね」
そして、呪力刀を突き刺して、一気に全部流しこむことで浄化する。
ふぅ・・・これで、あのキモ男は死んだな。
「・・・一つ、よろしいでしょうか?」
「何?」
「こう・・・こういう時って、もう少し何かあるものだと思うのですけど?」
まあ確かに、創作の中でもそうでなくても割とそうだよな。
そうなんだけど・・・
「ほら、俺って強すぎるし。席組みに対抗しようと思ったら、席組みを連れてこないと」
「確かに、そうなんでしょうね・・・まあなんにしても、ありがとうございました」
ようやく現実を受け入れたのか、穂積はそう言ってきた。
「ああ、別にいいよ」
「そう言わ
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