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道を外した陰陽師
第十五話
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そして、暇になって空を飛んでたザコ妖怪(市民登録の反応はなかった)を撃ち落とし、二人が来てから朝食をとって学校に向かった。
朝から少し小遣い稼ぎをできたけど、あれ、せいぜい五円だよなぁ・・・



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「卒業式の答辞?」

昼放課、屋上に行って(鍵が掛かってたけど、ピッキングした)昼寝をしていたら、校内放送で呼び出された。
で、生徒指導室に行って、教頭から言われたことをおうむ返しにした状況だ。


「・・・本気か?」
「なにか不都合でも?」
「少なくとも、答辞を教頭相手にタメ口使うやつに任せるとは思わなかった」
「そこはまあ、そうなんだがな」

そして、理由を話始めた。

「だとしても、ある意味君はこの学校で一番の進学をするようなものだ」
「まあ確かに、そうかもしれないが・・・」
「それに、ランキングも高い」

いや、その点を考えるなら・・・

「ランキングなら、殺女の方が上だろ」
「席組みのお方に、こんなことは任せられん。なんと無礼なことを言うんだ!」

なら、俺にも頼むなよ・・・
と言いたいところだけど、正体をばらすわけにはいかない。
さて、どうしようか・・・

「進学先なら、雪姫も同じだろ」

俺の秘書をやる都合上、同じ学校の方がいいだろう、ということで雪姫も霊厘に合格した。
こっちは、俺や殺女と違い、完全な実力である。
とは言え、前日ギリギリまで俺と殺女の二人係で教えたんだけど。

「こっちが言っているのは、在留陰陽師の方だ」

やっぱり、そうだよなぁ・・・
逃れる手段、あるにはあるけどやるわけにはいかない。

「それに、名無しに任せられるものか」

そんなことを考えていたら、教頭がそんなことを言ってきた。
殺したいな・・・だけど、一旦我慢。

「俺も、名無しだが?」
「その分、ランキングがあるだろう。私は名無しの差別派ではあるが、力あるものを蔑むつもりはない」
「第三席も?」
「当然だ」

この人、こんなキャラなのか・・・
その辺りは印象いいけど、さっきの台詞はいただけない。

だから・・・

「俺を選んだのは誰の判断?」
「私の独断だ。一任されているからな」
「なら、やってやるよ。どうなっても知らねえぞ?」
「文章はここにある」

そう言いながら渡された紙を、空間に穴を開けて放り込む。

さて、確か卒業式は一週間後だったな・・・それまでに、準備しとかないと。


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