第十四話
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だろうし、暗殺の方もまあ、悪人と分類されるやつにしかしてないからな」
『それはありがとうございます。このままの関係で居られるよう、気をつけますよ』
そして、そのまま電話を切って家の扉を引く。
鍵の抵抗がなくすんなりあいたところを見ると・・・風呂はもう終わったんだな。
「ただいまー」
「あ、お帰りカズ君!どうよ、これは!」
帰ると同時にハイテンションな殺女が出てきて、俺の腕を取って引っ張っていく。
そのまま引っ張られていくと、そこにはポニーテールをとき、きちんと整えた雪姫がいた。
「雪姫・・・どうしたんだ、それ?」
「土御門殺女にやられた・・・」
そう言いながら顔を赤らめ、伏せている雪姫。
状況説明を求めて殺女に視線を向けると、嬉々とした様子で、
「せっかくユッキー可愛いんだから、整えたらどうかなって思ったの!」
「ああ、なるほど・・・まあ、確かにな。整えてなくてもあれだけ可愛かったんだから」
「んな!?」
その瞬間、雪姫がさらに頬を紅くして顔を上げ・・・すぐそばにあった俺の枕に、顔を押し付けた。
意外な子供っぽさと年下に見える見た目があいまって居るのだが、まあこれ以上言うと再起不能になりかねない。
これくらいにしておくか。
「そろそろユッキーも限界みたいだし、最後に一個だけ決めてからねよっか!」
「・・・なんだ?」
枕から顔の上半分だけを覗かせて聞いてくる雪姫。
「ユッキーはいい加減、私達のことを名前またはあだ名で呼ぶこと!」
「ああ・・・確かに、な。フルネームはどうも堅苦しいし」
二人揃ってそう言うと、雪姫は再び顔を伏せて・・・
「・・・一輝、殺女・・・」
そう、小さく呟いた。
「よし!それじゃあ、皆でねよっか!」
「いや、なんでだよ。隣に行けよ」
「いいじゃん、たまには!それに、昨日はユッキーと一緒に寝てたんでしょ?」
「あれは寝てたというのか・・・?」
「それに、」
そう言いながら、殺女は俺の布団を指差し、
「もう、ユッキー寝ちゃってるし」
「ああ・・・」
まあ、疲れてたんだろうな。
「まだユッキーのお布団、ないでしょ?隣から私が使ってる布団は持ってきたから、並べれば三人くらい寝れるでしょ?」
「お前って本当、そう言うことに抵抗ないよな・・・寝顔見られてもなんとも思ってないし」
「最初のうちはそうでもなかったでしょ〜。それに、誰にでも、って訳じゃないよ。カズ君だから。きっと、ユッキーもだよ」
そう言いながら腕を引っ張られて・・・俺は抵抗をやめ、大人しく引っ張られていった。
はぁ・・・今日、寝れるのかなぁ・・・
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