第十四話
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いか?」
「・・・そう言うことに、しておくか」
それなら、まあいい。
こちらとしても都合がいいし、何より・・・次の引き取り手が、そこの死体のようなやつでない確証もない。
「なら、これからよろしく、寺西一輝」
「一輝でいいぞ。よろしく、雪姫」
差し出された手に、私は自分の手を重ねた。
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『今回はありがとうございました、寺西さん』
「そう思うんなら、色々と報酬くらい払ってもいいんじゃないか?」
『ですから、雪姫さんについてはそちらに任せたんじゃないですか。後見人についても、私が勤めさせていただきますし』
現在、殺女と雪姫が一緒に風呂に入って姦しくしているため、すっごく居づらくなってテキトーに散歩などしている。
そして、その最中に電話がかかってきたのだ。
「・・・で?今回の件についてはどう処分したんだ?」
『はっきりと、膿取りといえれば楽なんですけど。仕方ないので、違法な実験をしていたら失敗、暴走、ということにしました』
「そうか。また、権力を乱用してるな」
そう、今回の件については光也からしてみれば膿取りなのだ。
なにせ、東京支部の副所長は俺を第三席にした結果光也に対する反乱分子の一人。
光也からしてみれば、目障りでしかなかったはずだ。
『なんにせよ、今回の件に対して第三席は関わっておらず、殺しもなかった、ということになっています。真実の閲覧件は、席組みにのみ与えました』
「まあ、それが妥当か。・・・で?光也としては、俺にどうして欲しいんだ?」
『そうですね。個人的には、このまま膿取りを続けて欲しいです。寺西さんのおかげで、反乱の意思があるのが誰なのか絞ることが出来ました』
「正確には、もうとっくに絞り込めてたんだろ?だからこそ、俺が調べるように言ったらすぐに情報が来たんだろうし」
『ノーコメント、とさせていただきますよ』
食えないやつだ、本当に。
『なんにしても、他の連中も違法な実験などを繰り返している連中です。寺西さんのお眼鏡にはかなうかと』
「何言ってるんだ。俺があいつを殺したのは気に入らなかったからだし・・・何より、悪人善人は関係ないんだよ。気に入らないヤツだから殺した、それだけだ」
『それなら、機会が有ったらよろしくお願いします。それと、やりすぎとなった際、その時もどうか』
「そうだな・・・無理矢理巻き込まれた人がいる可能性があるなら、そいつくらいは助け出してやるよ。それと、」
最後に、これだけは言っておくか。
「俺は、例え光也であっても気に入らないなら殺すぞ。今の段階で踏みとどまっておくんだな」
『実験対象は彼だけに、ですか?それと、暗殺は問題ないと?』
「ああ。アイツなら大丈夫
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