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道を外した陰陽師
第十三話
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今、何を・・・」
「これから死ぬやつに、これ以上の土産はいらないだろ?」

 そう言いながら刀を構え、鞘に入れずに刃の腹に手を添える。

「く・・・急急如律令!」
「苦し紛れか・・・払え」

 急ぎ実行せよ、とすら言わずに攻撃を全て払う。
 これが副所長の実力なのかよ・・・はぁ、日本で席組みに権限が与えられてる理由、よく分かるな。

「あ・・・ま、待て!謝る!謝罪が欲しいならなんでもする!これからはもう君に手は出さない!」
「命乞い、早すぎないか?それに、暗殺者を仕向けられたことで来たんじゃねえんだよ」
「な、なら・・・雪姫についてももう開放する!それでいいだろう!?」
「言い訳ねえだろ、アホ。まだ俺が何で来たのか、分かってないのか?」

 俺がここに来た理由は、別にこいつが許せなかったからじゃない。
 そんなたいそうな正義感、俺は持ち合わせちゃいない。

「な、ならどうして・・・」
「テメエが気に入らなかった。だから殺しに来た。それだけだ」

 そして、鞘なしの居合いで目の前のクズを切り裂き、返り血すら浴びずに殺す。

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