第八話
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」
一々反応が大げさだな・・・
「殺女なんて、コウコウって呼んでるぞ?」
「いや、殺女さんは席組みだからいいだろ。でも、オマエはそうじゃないんだし・・・」
「気にしすぎだ。俺にとってアイツは、親のいない俺の後見人で、立場上保護者やってるだけの人だし」
「かなり世話になってるんだな」
世話になってるつもりはない。
むしろ、こっちがアイツからの依頼をかなりの頻度でこなしてるし。
何回、普通だったら死んでる場面があったことか・・・いや、死んでないけどね?
俺は、あの程度じゃ死なないけどね?
それでも、あのレベルの仕事ならもう少し報酬を要求したいのを我慢してるんだから、保護者代理なんて大したことじゃないだろうに。
========
「・・・終了です」
で、後日・・・というか次の日。
俺と殺女は零厘学院に来て五教科分の学力テストを受けていた。
「はぁ・・・疲れた」
「確かに、一気にやるのはこたえるよね〜。今日は外食かな?」
「かなり金はかかるが・・・ま、仕方ないな」
「あの、契約関係のほうに移ってもよろしいでしょうか?」
「ん、ああ。どうぞ」
俺と殺女が夕食について話していたら、すごく割り込みづらそうに監督官がそう言ってきた。
まだそれがあったな・・・ま、そっちについては光也に全面的に任せるからいいけど。
で、部屋を変えずに光也と学院のお偉いさんが来て、話し合いが始まる。
「では、まず土御門殺女さんのほうからよろしいでしょうか?」
「はい、構いませんよ」
お偉いさん・・・恐らく理事だと思われる人の質問に、光也が答える。
「・・・なあ、俺の番になるまで寝てていいと思う?」
「う〜ん・・・いいんじゃない?」
「だよな。んじゃ、お休み」
「いいわけないでしょう。寝ないでください。殺女さんの話をするにあたって、一輝さんの話もしないといけないんですから」
畜生・・・いらねえだろ。
「では、まず最初に、彼女が我が校に入学することは公開してもよろしいのでしょうか?」
「入学後、であれば構いませんよ。変な人が入学してきても困りますし。・・・次の年からについては、またその時に考える、ということで」
ファンが多い席組みのための対応だな。
このあたり、皆は大変だな、と思う。
「では、そう言う形でいかせていただきます。次に、そちらのパートナーの方についてはどうして置けばよいでしょう?」
「と、言いますと?」
「同じクラスに配属した方がよいのでしょうか?」
ああ、そういうことか。
どうするんだろうな、それは・・・
「それについては、また後ほど」
と思ったら、光也はそうこたえた。
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